2022年7月13日水曜日

B型インフルエンザ・ユニバーサルワクチン登場?

インフルエンザB由来の構造的に安定したHA stalk antigenで二層構造タンパク質ナノ粒子の作製したものらしい



Layered protein nanoparticles containing influenza B HA stalk induced sustained cross-protection against viruses spanning both viral lineages

YufengSong,et al.

https://doi.org/10.1016/j.biomaterials.2022.121664

Biomaterials Volume 287, August 2022, 121664

インフルエンザの流行は、公衆衛生に大きな脅威を与えています。その中でもB型インフルエンザは、いくつかの深刻なインフルエンザの流行と重なっている。しかし、インフルエンザワクチンには抗原性の変化があるため、その効果は限定的である。本研究では、普遍的なB型インフルエンザワクチン候補として、B型インフルエンザから構造安定化されたHA茎抗原を生成し、二層構造のタンパク質ナノ粒子を作製した。In vitroの研究では、得られたタンパク質ナノ粒子は効果的に取り込まれ、樹状細胞を活性化することがわかった。ナノ粒子による免疫では、広範な反応性免疫応答が誘導され、両系統のB型インフルエンザウイルス株に対して強固で持続的な交差免疫防御を与えることがわかった。この結果は、構造安定化された定型抗原を組み込んだ層状タンパク質ナノ粒子が、免疫防御能と幅を改善した万能インフルエンザワクチンとなる可能性を示している。

”we generated structure-stabilized HA stalk antigens from influenza B and fabricated double-layered protein nanoparticles as universal influenza B vaccine candidates”

解説:Universal Influenza B Vaccine Induces Broad, Sustained Protection, Biomedical Sciences Researchers Find - Georgia State University News - Faculty, Institute for Biomedical Sciences, Press Releases, Research, University Research - Health & Wellness (gsu.edu)


 

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