2022年12月15日木曜日

非重症喘息での血中TSLP濃度の検討

重症喘息にテゼスパイア(抗TSLP製剤)されたばかりだが・・・

非重症喘息での血中TSLP濃度の検討


Plasma thymic stromal lymphopoietin (TSLP) in adults with non-severe asthma: the EGEA study

Bakari Ibrahim,et al.

http://dx.doi.org/10.1136/thorax-2022-219192

大規模疫学研究の成人969人を対象とした横断的解析により、血漿TSLP値は年齢およびBMIの上昇、男性性、喫煙と関連し、TSLP高値(IQR1増加)は現在の喘息および肺機能低下と関連することが示された。また、TSLP高値は10年後の喘息発作の持続(aOR=2.14(95%CI 1.23~3.72)) および呼吸困難(aOR=2.71(95%CI 1.39~5.28)) と関連した。

この結果から、TSLPは非重症喘息において注目すべきサイトカインであり、その循環レベルの決定因子は喘息管理において考慮される可能性があることが示唆された。



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