2012年6月1日金曜日

脊髄損傷麻痺:ラット実験で電気化学的刺激&ロボットサポート訓練で完全回復 ヒトへの応用に希望

スイスの研究者たちの研究で、脊髄損傷による麻痺ラットが、ある種のテクニックにより完全回復したというもの、結果的には自主的歩行だけで無く、疾走や階段昇降や障害物を避けるなど の回復も見られた。

electrical及び化学的刺激とともにロボットサポートによるトレーニングが必要


Electrochemical neuroprosthesisとは他電極を脳内に設置し、四肢からのシグナルを検知し、コンピュータ解析し、FES(機能的電気刺激)装置へリレー、脊髄をバイパスして直接麻痺四肢へ信号を伝達するもの
  By implanting a multi-electrode array directly into the brain of the monkeys, they were able to detect the signals that generate arm and hand movements. These signals were deciphered by a computer and relayed to a functional electrical stimulation (FES) device, bypassing the spinal cord to deliver an electrical current to the paralyzed muscles.(http://www.gizmag.com/neuroprosthesis-restore-movement-paralysis/22237/


この論文に関する意見だが、麻痺ラットでの実験 であり、実験的切断と、ヒトにおける脊髄損傷を果たして同等にあつかっていいのか?疑念があるが、今までの脊髄損傷治療より希望が持てるのではないかというマスメディアへの専門医の意見掲載されている(http://today.msnbc.msn.com/id/47634550/ns/health-heart_health/#.T8f5NcW0O24


Restoring Voluntary Control of Locomotion after Paralyzing Spinal Cord Injury
Rubia van den Brand, et.al.
Science 1 June 2012:Vol. 336 no. 6085 pp. 1182-1185

 ヒトの脊髄損傷は慢性的麻痺の原因となる。
この実験は、麻痺病変ラットで、electrochemical neuroprosthesisとロボット姿勢介入で、脊髄より上のレベルで運動を促進した。

運動に際し、それをrefine修正するよう仕向けるタスク特異的なコマンドが必要だが、この方法により、皮質は、脊髄上部経路の神経遮断にかかわらず、contextual informationをtransformする能力を回復した。

 この回復は、皮質投射の広汎なリモデリングによるもので、その回復の中身は、脳幹・脊髄内リレーの情報を含み、それらは電子化学的腰仙髄上回路の質的コントロールを回復させた。

自動化トレッドミル制限トレーニングでは、皮質ニューロンは関連せず、障害部位を通した部分の可塑性・回復促進に失敗する。

機能的状況下で積極的関与することで、トレーニングパラダイムが示され、皮質依存的回復のトリガーとなり、同様な損傷のあるヒトにおける機能回復も期待出来るだろう。

0 件のコメント:

コメントを投稿

noteへ実験的移行

禁煙はお早めに! 米国における人種・民族・性別による喫煙・禁煙での死亡率相違|Makisey|note 日常生活内の小さな身体活動の積み重ねが健康ベネフィットをもたらす:VILPA|Makisey|note