2013年1月29日火曜日

重症乳幼児への連日クロルヘキシジン浴は細菌血症に有効

重症乳幼児への連日クロルヘキシジン浴は細菌血症に有効

"Daily chlorhexidine bathing to reduce bacteraemia in critically ill children: A multicentre, cluster-randomised, crossover trial"
Milstone A, et al. 
Lancet 2013; DOI: 10.1016/S0140-6736(12)61687-0.


細菌血症は重篤な子供では死亡率・合併症率上重要。標準的な沐浴と比較したクロルヘキシジン・グルクロン酸塩による沐浴の比較

非盲目クラスターランダム化2期間交差トライアル
プライマリアウトカムは、細菌血症エピソード

2日未満の滞在ということで1521名入院患者除外、14名が拒否
4947名をITT解析

CHG浴  (3.52 per 1000 日間, 95% CI 2.64—4.61) vs 標準  (4.93 / 1000 日間, 3.91—6.15; 補正発生率比 [aIRR] 0.71, 95% CI 0.42—1.20)で、有意差なし

Per-ProtocolではCHG浴で細菌血症発生率比低下 (3.28 /1000 日間, 2.27—4.58 vs 4.93 / 1000 日間, 3.91—6.15; aIRR 0.64, 0.42—0.98).



クロルヘキシジン浴がMICUの感染予防に役立つ  2009年 08月 31日

人工呼吸患者肺炎予防:歯磨きは無効、クロルヘキシジンは有効 2009年 09月 04日

米国内流行のノロウィルス:新しいウィルス種 GII.4 Sydneyが過半・・・

昨年米国内で流行したノロウィルス感染症は、GII.4 Sydney という新しい種類で、sapportive care以外治療法もなく、ワクチンもない

MMWRによれば、2012年9月から12月までの266流行中141でこの新しいウィルス種だったとのこと

http://www.cdc.gov/mmwr/preview/mmwrhtml/mm6203a4.htm

きわめてビルレンスの高いノロウィルス種で、2012年3月オーストラリアシドニーで発見された種類。
米国内では、GII.4 New Orleansもまだ流布しているとのこと。


高齢者や基礎疾患ありで怖いのは院内感染ということで、マスコミが話題にして、新しいノロウィルス種ということを問題にすることなく、罪のあるのは医療関係者と医療機関とする日本の風潮。日本のメディア文化は、悪人を作りたがる。


2013年1月28日月曜日

ゲータレードから臭素化油を除去するらしい

スポーツドリンクの草分けであるゲータレード(Gatorade)
毒々しい 色合いもあるのか、日本ではメジャーになりきれなかったイメージがある

ゲータレードから、臭素化油を除くという報道

brominated vegetable oil:臭素化油

臭素化油
Brominated Vegetable Oils are used as stabilizers to prevent the citrus flavoring oils from floating to the surface in beverages. Brominated Vegetable Oil may be derived from soybean or corn.

“ 柑橘系芳香が表面への流出するのを防止するための安定剤、大豆やコーン由来”

表面への集積防止としての乳化剤としての使用をやはり、Gatoradeも行ってるようである。


Gatorade Removing Controversial Vegetable Oil Ingredient
Published January 27, 2013
Fox News Latino


Read more: http://latino.foxnews.com/latino/health/2013/01/27/gatorade-removing-controversial-vegetable-oil-ingredient/#ixzz2JEBChnRW



 


一般消費者の添加物への関心は、生産業者も無視できなくなってるようだ。


高齢者では、アスパルテームなどの人工甘味料飲用で“うつ”増加 H25/01/09
http://kaigyoi.blogspot.jp/2013/01/blog-post_7842.html


特保ペプシ:科学的根拠が薄いのに日本国行政が認め推奨したと全米が驚いた H24/11/19
http://kaigyoi.blogspot.jp/2012/11/blog-post_19.html


非栄養甘味料:AHA・ADA ステートメント ・・・ 上乗せして使っても効果無いよ! H24/07/11
http://kaigyoi.blogspot.jp/2012/07/ahaada.html

““カロリー・ゼロ商品”と消費をあおっても、減量につながらない”

ダイエットソーダ連日飲用だと卒中リスク5割増し 2011年 02月 10日
http://intmed.exblog.jp/12085795/

加齢による記憶力低下:電気刺激による徐波睡眠改善で直せる?

電気刺激による、徐波睡眠の質の改善で、加齢による記憶力低下を、改善させるかもしれない・・・

加齢による記憶力低下に関する研究において、脳の経年的構造変化は、睡眠の質に関係して生じること、長期記憶蓄積鈍化に関わることを見いだした

前頭前皮質の容積は、年齢とともに減少し、睡眠の質維持に役割を果たし、新規記憶の固着のために必須の部分と以前の研究で判明していた。
Berkeleyのカリフォルニア大学の今回の研究で、睡眠関連記憶障害と脳の構造異常との関連が明らかとなった。

加齢による記憶力減衰は一方向で、睡眠の改善、特に、正常睡眠の1/4にあたる徐波睡眠期に関係する。この方向は非可逆性だが、高齢者の深い睡眠を改善する電気刺激実験、前頭前皮質部への電極を装着し、刺激することで、高品質徐波に似せることができる。
結果、記憶機能改善を一部示した。

Cued memory reactivation during sleep influences skill learning
James W Antony,    et. al.
Nature Neuroscience 15, 1114–1116 (2012) doi:10.1038/nn.3152

2013年1月26日土曜日

葉酸サプリメント:がん発生増加リスク否定

1年程度なので、長期安全性に関しては、完全否定というわけではないとのこと
妊娠期の葉酸投与の安全性を支持するというスタンス


Effects of folic acid supplementation on overall and site-specific cancer incidence during the randomised trials: meta-analyses of data on 50 000 individuals
The Lancet, Early Online Publication, 25 January 2013 doi:10.1016/S0140-6736(12)62001-7
1998年以降、妊娠女性の葉酸欠乏と子供の脳・脊髄異常緩和のための葉酸投与を米国・カナダでは要求しているが、がんリスク増加懸念されていた。実際、西欧ではこのため、がんリスク軽度増加を懸念し葉酸投与に消極的。

少なくとも1年の治療期間の2011年前の前トライアルを検討
メタアナリシスにて49,621名13トライアル
・心血管疾患頻度のためのトライアル10(n=16969)
・直腸大腸腺腫患者のトライアル3(n=2652)

加重平均スケジュール治療5.2年間
葉酸割り付け群は、プラシーボ群の4倍 (葉酸割り付け群 57·3 nmol/L  vs  プラシーボ群 13·5 nmol/L )
しかし、包括的がん発生率に有意差なし(葉酸割り付け群 1904   vs  プラシーボ群1809 , RR 1·06, 95% CI 0·99—1·13, p=0·10)
期間長期化での傾向強化認めず

13の個別トライアルに有意なheterogeneity認めず(p=.13)
さらに、葉酸サプリメントによる、大腸、前立腺、他特異的部位のがんに効果認めず

 
人騒がせな論文で、邪魔(jama)になった報告
JAMA. 2009 Nov 18;302(19):2119-26. doi: 10.1001/jama.2009.1622.
Cancer incidence and mortality after treatment with folic acid and vitamin B12.

作用機序の説明は、”核酸生合成・DNA複製・メチル基に必須で、細胞増殖・修復と関連する”。不足も発がん性に、過剰投与もがん増殖促進的にはたらくのではないかという懸念があると記載されている。

机上の発想が疫学調査で疑いが濃厚となったため、欧州は自粛傾向であったということ。

日本の産婦人科学会って、ホルモン補充療法に異常なほど熱心だけど、これに関してあまり熱心じゃない

産婦人科診療ガイドライン;産科編 2011
http://www.jsog.or.jp/activity/pdf/gl_sanka_2011.pdf
神経管閉鎖障害と葉酸の関係について説明を求められたら(p51)
”・・・期待できる”の記載のみで、推奨するとは書いてない。
そして、発がん性に関してはコメント見当たらない

2013年1月25日金曜日

地域的効果:ロタウィルスワクチン接種後、病院便検体ロタウィルス検出頻度減少

インフルエンザウィルスでもいわれることだが、
 インフルエンザワクチン ユニバーサル使用による抗生剤使用減少効果 2009年 08月 24日


インフルエンザワクチン義務化・廃止・任意化と学級閉鎖・病欠変化 2011年 06月 21日

小児思春期ワクチン接種で、地域のインフルエンザ半減 2010年 03月 10日

 小児へのワクチンはコミュニティー内の病原体循環を減らすことで、非ワクチン接種者へのベネフィットになる。


地域でのロタウィルスワクチン接種後、ある病院でのロタウィルスの出現頻度減少効果、およびそのウィルス・遺伝子型に変化が認められた


Indirect Protection of Adults From Rotavirus by Pediatric Rotavirus Vaccination
Clin Infect Dis. (2013) doi: 10.1093/cid/cis1010 First published online: January 23, 2013



ロタウィルスワクチンでも同様に効果が認められたという報告

シカゴのNorthwestern Memorial Hospitalで得られた検体を利用した報告
Rotaclone enzyme immunoassayで、便細菌培養のため採取した検体チェック

prepediatric impact era (2006–2007) と pediatric impact era (2008–2010)を比較


5788便検体のうち、4725が検討クライテリア合致、3530(74.7%)をロタウィルス検査のため保存

便検体からのロタウィルス出現頻度は、4.35%から2.24%へ減少
(相対減少率 48.4%;p=0.0007))

外来、入院患者でも同様の減少

年ごとの変動が、循環中ロタウィルス遺伝子型で見られた(ウィルス種 G2P[4] 24%、G1P[8], 22% 、 G3P[8], 11%、 G12P[6] 10%)

ロタウィルスが得られた成人の約30%は免疫不全状態

急性前縦靱帯損傷:再建術を急ぐ必要はない ただs、構成的リハビリテーションが前提

運動活発な若年層での前十字靱帯損傷は多く、重度の膝損傷ともなりえる。手術的再建・リハビリテーションの短期・長期アウトカムへの影響が話題となっていたとのこと。

ドロップアウトの少ない、高品質のランダム化トライアルでこの検討がなされ、早期手術介入+リハビリテーションは必ずしも、リハビリテーション+その後オプションとしての再建術に対して優れてるわけではないことがわかった。

Treatment for acute anterior cruciate ligament tear: five year outcome of randomised trial
BMJ 2013; 346 doi: http://dx.doi.org/10.1136/bmj.f232 (Published 24 January 2013)
Cite this as: BMJ 2013;346:f232

Richard B Frobell, et. al.

活動性若年者の急性前十字靱帯損傷:acute anterior cruciate ligament (ACL) tearへの、リハビリテーション+早期ACL再建とリハビリテーション+オプション的後期ACL再建の比較

121名の若年、活動性ありの成人(平均年齢 26歳)事前の非外傷性膝疾患による急性ACLの5年のフォローアップ


介入は、同様の構成的リハビリテーション

リハビリテーションに加え、
62名 早期にACL再建
59名 オプションとしての必要に応じての遷延的ACL再建


30名(51%)がオプションとしてのACL再建

KOOS4スコアはベースラインから5年後
・早期ACL再建群 42.9点
・オプションACL再建群 44.9点
(群差 2.0点、95%信頼区間 −8.5 to 4.5;  P=0.54 ベースライン値補正後)

5年後KOOS4スコアの群差認めず(p=0.45)、同様にKOOSサブスケール、SF-35、Tegner活動性スケール、指標膝のレントゲン上の変形性関節症に差を認めず

関節半月手術数、その手術となる比率イベントまでの期間に差認めず

急性期治療による解析も同様であった

HPVワクチンをめぐる日本の"失われた8年"と、私たちが検証すべきこと

「子宮頸がんワクチン」という呼び方に、以前から違和感があります。 HPVワクチンが子宮頸がん予防に重要であることは間違いありません。日本では女子への定期接種として導入され、子宮頸がん予防を中心に説明されてきたため、この名称が広まった経緯も理解できます。 しかし、このワクチンが...