2015年12月9日水曜日

体重増加男性:高強度間歇反復運動は持続的中等度運動より病的食欲低下をもたらす

High-intensity intermittent exercise training (HIIT)が食欲調整に好影響を与えるようだ




Effects of High-Intensity Intermittent Exercise Training on Appetite Regulation
Aaron Y. Sim;, et. al.
Med Sci Sports Exerc. 2015;47(11):2441-2449.
http://www.medscape.com/viewarticle/853840




目的: 高強度間歇運動の急性boutは、その運動後、アドリブエネルギー摂取を抑制する。
高強度間欠運動:high-intensity intermittent exercise training (HIIT) と中等度強度持続運動:moderate-intensity continuous exercise training (MICT)のそれぞれ12週間の食欲調整への影響を比較


方法:30名の過体重身体活動非活発男性  (body mass index, 27.2 ± 1.3 kg·m−2; V̇O2peak, 35.3 ± 5.3 mL·kg−1·min−1) をランダム化
12週間各週3回のトレーニングセッション
  • high-intensity intermittent exercise training (HIIT):約170%  V̇O2peak等価15秒と約32%   V̇O2peak等価60秒の反復bout
  • moderate-intensity continuous exercise training (MICT): 60% V̇O2peakの継続運動

calibrated front-access air-braked cycle ergometers (model EX-10; Repco Cycle, Huntingdale, Victoria, Australia)
customized software program (Cyclemax; School of Sport Science, Exercise and Health, University of Western Australia, Perth, Western Australia, Australia)

研究室テストミールのアドリブ・エネルギー摂取を低エネルギー (847 kJ) 、高エネルギー (2438 kJ) preload期間後、介入前後で評価
自覚食欲と食欲関連指標を測定

結果:2つの異なるpreload後テストミール時エネルギー摂食において介入期間の有意な差を認めず (P ≥ 0.05)

しかし、95%信頼区間は、HIITに反応して、低エネルギーpreloadに比較し高エネルギーpreload後のエネルギー摂取臨床的意味ある減少を示す (516 ± 395 kJ decrease)が、NICTやCONにおいては減少を示さず、このことは食欲調整機能の改善を示す

食欲知覚、食欲関連ペプチドや代謝物質の循環血中濃度に変化相関なし、だが、インスリン感受性はHIITのみで促進された  (P = 0.003)

結論:HIITは、過体重男性の食欲調整にベネフィットあり
メカニズムは今後の課題



だからね、嫌気的運動は良くないとか・・・根拠のない運動指導をしちゃいけないと思うんだけど・・・ 厚労省あたりのチラシに書いてあることをオウム返しにしてると非常識が固着していく・・・あらゆる生活習慣指導に言えること




2015年12月8日火曜日

モバイル卒中治療ユニット:病院収容前遠隔専門医診断にて、CT施行・血栓妖怪までの時間短縮化

一定規模の都市部ならできるのかもしれない



Telemedicine in Prehospital Stroke Evaluation and Thrombolysis Taking Stroke Treatment to the Doorstep
Ahmed Itrat, et. al. ; for the Cleveland Pre-Hospital Acute Stroke Treatment (PHAST) Group
JAMA Neurol. Published online December 07, 2015. doi:10.1001/jamaneurol.2015.3849

血管系神経科医を含む、Mobile stroke treatment units (MSTUs)は、病院収容前での血栓溶解を病院治療より前に迅速に行うことができる。遠隔医療としてリソースの効率化を遂げることができる。


血管神経医が遠隔医療で評価し、mobile computed tomography (CT )画像を神経放射線科医が遠隔評価。



前向き観察研究


100名中99名の評価成功
遠隔医療評価時間中央値 20分間 (interquartile range [IQR], 14-27 分間

1例の接続エラーはクルーのミスで、患者は最近隣のEDへ搬送
6例の遠隔医療接続切断、臨床ケアに影響を与えたり、60秒以上継続事例はなかった。


Time from the door to CT completion (13 分間 [IQR, 9-21 分間 ])
Time from the door to intravenous thrombolysis (32 分間  [IQR, 24-47 分間 ])
いずれも、MSTU群で対照群より短い (18 分間  [IQR, 12-26 分間   、58 分間  [IQR, 53-68 分間 )

Time to CT interpretation は2群間で有意差無し








米国予防医学作業部会推奨ステートメント:血糖異常・2型糖尿病検診

肥満・過体重、40−70歳成人への推奨
血糖異常検診:健康食・身体活動促進のための介入強化行動的カウンセリング


U.S. Preventive Service Task Force:米国予防医学作業部会


Screening for Abnormal Blood Glucose and Type 2 Diabetes Mellitus: U.S. Preventive Services Task Force Recommendation Statement
Albert L. Siu, MD, MSPH, on behalf of the U.S. Preventive Services Task Force*
Ann Intern Med. 2015;163(11):861-868. doi:10.7326/M15-2345








間隔は3年毎・・・日本は地域検診・職場検診で毎年強要されている


肥満・過体重に限らず全て・・・これはアジア人種に非肥満糖尿病が多いから仕方ないのかもしれないが・・・




システマティック・レビュー&メタアナリシス:週1回型GLP-1受容体アゴニスト間に絶対王者は居ない?


MedPageでは、「絶対王者のいないGLP1アゴニスト」という表題



週1回型のGLP-1受容体アゴニスト:Once-weekly glucagon-like peptide-1 receptor agonists (GLP-1RAs)による2型糖尿病治療の心血管代謝有効性と副作用要約エビデンス

日本発売は・・・
トルリシティ®皮下注 (デュラグリチド):日本リリー・大日本住友

・ビデュリオン(エキセナチド):アストラゼネカ

タスポグリチドは治験中止のまま?
albiglutide(Syncria) :グラクソ・スミスクライン 







Benefits and Harms of Once-Weekly Glucagon-like Peptide-1 Receptor Agonist Treatments: A Systematic Review and Network Meta-analysis
Francesco Zaccardi, , et. al.
The Triumph of Innovation and the Hard Work of Caring for Patients With Diabetes
Ann Intern Med. Published online 8 December 2015


検討:34トライアル (被検者21 126)

プラシーボ比較で、週1回GLP-RAsはHbA1c、空腹時血糖を減少
タスポグルチド, 20 mg 週1回エキセナチド、デュラグルチド(トルリシティ), 1.5 mgは体重を減少

週1回GLP-RAsのなかで、大差がついたのは
・HbA1cに関して、デュラグルチド1.5mgとタスポグルチド10mg (–0.4% [95% CI, –0.7% to –0.2%])
・空腹時血糖に関して、週1回エキセナチドとalbiglutide(Syncria) (–0.7 mmol/L [CI, –1.1 to –0.2 mmol/L]; –12.6 mg/dL [CI, –19.8 to –3.6 mg/dL])
・体重に関して、タスポグルチド 20mgとデュラグルチド, 0.75 mg, (–1.5 kg [CI, –2.2 to –0.8])



血圧、血中脂質レベル、CRP値に関して 臨床的には境界的意味しかないもしくは差は認めない



週1回エキセナチドは、albiglutideやデュラグルチドに比べて心拍増加  (1.4 to 3.2 beats/min)
週1回GLP-1RAsの中での低血糖リスクは同等だが、タスポグルチド20mgは吐気リスク最大 (odds ratios, 1.9 to 5.9)

研究限界:データとしてsemaglutide利用不能、アウトカム定義は不均一、 last-observation-carried-forward imputation method 使用はトライアルの73%、出版バイアスの可能性あり




タスポグリチドとデュラグルチドのHbA1cと体重への影響に興味がそそられる
ただ、タスポグリチドは日本での治験めどがついてるのか?

2015年12月4日金曜日

TAME:Targeting Aging with Metformin 寿命延長・健康寿命延長を狙うトライアル 米国FDA開始認可

TAME:Targeting Aging with Metformin トライアル
米国FDAが治験開始を認可したことから、メディア報道一斉にされた

http://www.iflscience.com/health-and-medicine/diabetes-drug-could-let-humans-live-until-120


いろいろ基礎的研究はなされているが・・・

Metformin inhibits the senescence-associated secretory phenotype by interfering with IKK/NF-κB activation
Olga Moiseeva, et. al.
Aging Cell Volume 12, Issue 3, pages 489–498, June 2013




120歳を超える寿命延長可能性と、健康寿命延長と、アルツハイマー病やパーキンソン病のような加齢関連疾患抑制効果を期待

臨床研究に入るらしいというお話?






これのようにならなければ良いが・・・

カロリー制限=長寿 ・・・ という常識に疑念? ;サルで再現できず
http://kaigyoi.blogspot.jp/2012/08/blog-post_7757.html#!/2012/08/blog-post_7757.html




日本の糖尿病診療で、長く蚊帳の外であった、メトホルミン・・・ まぁ いろいろ

2015年12月3日木曜日

Q-carbon ダイアモンド硬のナノサイズ針もできるらしい・・・

Q-carbon



Press Release
http://www.nanowerk.com/nanotechnology-news/newsid=41991.php

ダイアモンドより硬く、低エネルギー照射で光る
20nm〜500nmの厚さでフィルムを作る

ダイアモンドの硬さのナノサイズの針、ナノサイズの斑点、大きな面積のダイアモンドフィルム などができるそうな・・・




テレビ視聴長く、身体活動少ない20歳代 → 25年後知的機能を低下させる ・・・ 

体を動かそうとしない生活行動パターン、身体不活発性は世界的に増加し、健康アウトカムの重大なリスク要素となる

25年間のテレビ視聴と身体活発性と中年期認知機能の関連性を前向き研究(CARDIA研究)で検討



Effect of Early Adult Patterns of Physical Activity and Television Viewing on Midlife Cognitive Function
Tina D. Hoang,
JAMA Psychiatry. Published online December 02, 2015. doi:10.1001/jamapsychiatry.2015.2468

3247名の研究被験者ベースライン平均(SD)年齢 25.1 (3.6) 歳, 女性 1836 (56.5%) 、白人 1771 (54.5%) 、高校卒業以上 3015 (92.9%)



テレビ視聴すくない被検者に比べ、テレビ視聴高度な被検者では、、DSST 及び Stroop testにおける認知パフォーマンス低く(人種平均 1 SD未満)、補正オッズにおいて DSST, 1.64( 1.21 - 2.23 )、 Stroop test  1.56  ( 1.13-2.14 )、だが、Rey Auditory Verbal Learning Testでは差を認めなかった(年齢、人種、性別、教育レベル、喫煙、アルコール飲用、BMI、高血圧要素補正後)。


25年間身体活動性低下群(比率 16.3%、 528例/3247例)では、DSST上の不良パフォーマンスと有意に関連 :1.47 (1.14-1.90)


“テレビ視聴すくない&身体活動性高度"群“では、テレビ視聴多く&身体活動性低度“群(107/3247 , 3.3% )に比べ、パフォーマンス2倍  (DSST, 1.95 [1.19-3.22]、 Stroop test, 2.20 [1.36-3.56])



認知パフォーマンスというと曖昧だが、知的機能を低下させるって事


HPVワクチンをめぐる日本の"失われた8年"と、私たちが検証すべきこと

「子宮頸がんワクチン」という呼び方に、以前から違和感があります。 HPVワクチンが子宮頸がん予防に重要であることは間違いありません。日本では女子への定期接種として導入され、子宮頸がん予防を中心に説明されてきたため、この名称が広まった経緯も理解できます。 しかし、このワクチンが...