2019年7月26日金曜日

2型糖尿病:炭水化物を多価不飽和脂肪酸に代替する介入は遺伝的発症リスクを軽減する

2型糖尿病は243のgenetic locusが関連、risk alleleとしてpolygenetic risk scoreとしてとして連続的尺度を提供 (e.g. https://diabetes.diabetesjournals.org/content/66/11/2888?ijkey=9639191ac8227d268f6f90a865ff4b8b2878a43d&keytype2=tf_ipsecsha)

食事要素でこの遺伝的要素で打ち消すことができるか?真に修正可能な疾患なのか?


食事性脂肪の質と2型糖尿病の発生率との関連性を調査し、既知の2型糖尿病risk増加alleleの存在で摂取脂肪の種類の影響を研究、脂肪のサブタイプと2が太郎尿病リスクの相関にalleleが影響を与えるかの研究


Quality of dietary fat and genetic risk of type 2 diabetes: individual participant data meta-analysis
BMJ 2019; 366
doi: https://doi.org/10.1136/bmj.l4292 (Published 25 July 2019)
Cite this as: BMJ 2019;366:l4292
https://www.bmj.com/content/366/bmj.l4292



15の前向きコホート研究からの102,305名のうち2型糖尿病症例 20,015名でメディアンフォローアップ12年間(IQR 9.4-14.2)
polygenic risk scoreのうち10 risk allele増加毎2型糖尿病ハザード比  1.64 (95% 信頼区間 1.54 to 1.75, I2=7.1%, τ2=0.003)




炭水化物代替としてPUFAと総ω6PUFA摂取増加は2型糖尿病リスク減少と関連し、ハザード比は 各々 0.90  (0.82 to 0.98, I2=18.0%, τ2=0.006; per 5% of energy) 、0.99 (0.97 to 1.00, I2=58.8%, τ2=0.001; per increment of 1 g/d)




対し、炭水化物代替MUFA増加は2型糖尿病リスク増加と相関  (ハザード比 1.10, 95% 信頼区間 l 1.01 to 1.19, I2=25.9%, τ2=0.006; per 5% of energy)



2型糖尿病リスクのPUFA全般相関に関しsmall study effectのエビデンス検知するも、ω6PUFA、MUFA脂肪酸摂取との相関では見られない

食事性脂肪とpolygeneic risk scoreの有意相関は2型糖尿病リスクにおいて認められなかった  (P>0.05 for interaction)




結論としては、遺伝的burdenは食事およびライフスタイル介入での2型糖尿病予防介入の有効性を妨げないように思える




small study effectがあるため断定的結果にはならなかった・・・




COPDと骨粗鬆症

COPD患者での骨粗鬆症の病態生理


 



Fragility fracture、特に椎体骨折(VCF:vertebral compression fracture)の問題は、kyphosis(後弯症)や腰背部痛と関連し、kyphosisは肺機能障害悪化を促進する。VCF 1個1回で肺活量が9%減少し、肺機能障害は、kyphotic angleが55°を超えると最も顕著。肋骨骨折を有する患者は、胸痛による低換気および排尿能力の低下のためにCOPDの悪化を発症する可能性がある。COPDの骨粗鬆症性骨折は患者の可動性をさらに低下させ、深部静脈血栓や肺塞栓リスクも増加。


https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4358421/



上記を踏まえCOPD患者の骨粗鬆症有病率と寄与リスク要素

Prevalence and risk factors for osteoporosis in individuals with chronic obstructive pulmonary disease: a systematic review and meta-analysis
Yi-Wen Chen , et al.
DOI: https://doi.org/10.1016/j.chest.2019.06.036
https://journal.chestnet.org/article/S0012-3692(19)31379-0/fulltext


背景
骨粗鬆症はCOPD患者で多い。アップデートされたエビデンスにはbest practice供給のためこのトピックに関わるシステミック・レビュー補完必要。システミック・レビューとメタアナリシス目的はCOPD患者内での骨粗鬆症頻度とリスク要素の観点研究からの定量的合成データ

方法
EMBASE, CINAHL MEDLINE, PubMedデータベースをキーワード “COPD”, “osteoporosis”, “prevalence”, “risk factor”を含む論文を検索
改修論文の該当スクリーニング、データ抽出、質評価は2名レビューアーが独立して施行
メタアナリシスはCOPD患者での骨粗鬆症有病率とリスク要素を決定
メタアナリシス解析をheterogeneity源検索施行

結果
58研究からのpool化全般的有病率 38%(95% CI=34.43)
COPDの存在により骨粗鬆症尤度増加 オッズ比 =2.83
COPD患者での骨粗鬆症に関して他の有意リスク要素としてはBMI< 18.5 kg/m2 (オッズ比 4.26)、sarcopenia (オッズ比 3.64)

結論
骨粗鬆症はCOPD患者で有病率高く、有病率は多くの国でも多く、同様
COPD患者では骨粗鬆法と寄与リスク要素スクリーニングすべき


2019年7月23日火曜日

特発性肺線維症:抗線維化薬剤 死亡率・入院減少効果

特発性肺線維症治療では重大アウトカムが最大の関心事だが、FVC低下などの間接指標ともいうべき指標で効果判定なされている

やっと抗線維化薬剤治療を正当化できる報告がでてきた・・・但しあくまでも後顧的検討だが・・・


Clinical Effectiveness of Antifibrotic Medications for Idiopathic Pulmonary Fibrosis
Timothy M. Dempsey, et al.
AJRCCM Vol. 200, No. 2 | Jul 15, 2019
https://doi.org/10.1164/rccm.201902-0456OC     
https://www.atsjournals.org/doi/abs/10.1164/rccm.201902-0456OC

序文: 承認以降、リアルワールドあるいはランダム化トライアルエビデンスにおいて、抗線維化薬剤ピルフェニドンやニンテダニブの死亡率や入院など臨床的重大アウトカムへの効果評価はない
目的: 特発性肺線維症患者に於ける抗線維化薬剤ピルフェニドンやニンテダニブの臨床的有効性評価
方法:大規模米国保険データベースを用い、特発性肺線維症8098名同定(2014年10月1日から2018年3月1日)
1:1 propensity score-マッチ化コホートを抗線維化薬剤治療患者 (n=1255)と治療無し患者 (n=1,255)と比較
プライマリアウトカムは全死亡率
セカンダリアウトカムは急性入院
サブグループ解析を死亡率において薬剤の違い評価

測定・主要結果
抗線維化薬剤は全死亡率リスク減少と相関   (ハザード比 [HR], 0.77; 95% 信頼区間 [CI], 0.62–0.98; P value = 0.034).
しかし、この相関は治療開始2年間のみに限定
また、急性入院減少が治療コホートに存在(HR, 0.70; 95%CI, 0.61-0.80; p value < 0.001)


ピルフェニドンとニンテダニブ間の全死亡率有意差無し (HR, 1.14; 95% CI, 0.79-1.65; p=0.471)



結論
特発性肺線維症患者間において、抗線維化薬剤は全死亡率および入院リスクを無治療に比べ減少治療による早期減少効果あるも長期効果、死亡率減少は認めないなどの仮説検証がさらに必要


2019年7月19日金曜日

気管支拡張症:マクロライド持続 vs ステロイド吸入

日本ではびまん性汎細気管支炎治療から拡大し気道感染繰り替える気管支拡張症でもマクロライド少量長期治療なされることがあり、慢性好中球性気管支炎としてクラリスロマイシン、びまん性汎細気管支炎としてエリスロマイシンが健保適応となっている。
ヨーロッパのガイドラインではクラリスロマイシンはほとんど顧みられず、アジスロマイシンのようで、日本外の治療とのすりあわせ十分できてないと思う。
さらには、抗生剤吸入はのう胞性線維症外では現時点で保険適応外で治療できない状態である。

NTM治療同様、行政や専門家の不作為問題がある分野

気管支拡張症への抗炎症治療オプションとしてのマクロライド vs ICS比較

序文一部
気管支拡張症患者における経口ステロイド薬またはICSのリスクまたは潜在的な利益を具体的に評価している長期研究はない。 ICSはまた、COPD患者における非結核性抗酸菌(NTM)感染のリスク増加と関連している。コルチコステロイドは、気管支拡張症の悪化を治療するために短期間処方されることが多いが、炎症および気管支拡張症の進行を遅らせるために慢性的に処方されることも多い。この患者集団でのICSの一般的な使用にもかかわらず、公表されている気管支拡張症治療ガイドラインでは、付随する喘息またはCOPDを治療するために示されている場合を除き、証拠の欠如により気管支拡張症患者におけるICSの使用を推奨していない。対照的に、抗生物質の長期使用が気管支拡張症患者に有益であるといういくつかの限られた証拠がある。結果を改善するための1つのメカニズムは、細菌量の減少とそれに伴う炎症である。さらに、マクロライド(エリスロマイシンおよびアジスロマイシン)は、気管支拡張症患者に関連する気道炎症を軽減する可能性がある免疫調節作用も示す経口抗生物質である。

プライマリエンドポイントを急性増悪とした3つの小規模ランダムトライアルで6−12ヶ月研究機関でマクロライド治療群が呼吸器系急性増悪を減少したという報告
 16. Altenburg J, de Graaff CS, Stienstra Y, et al. Effect of azithromycin maintenance treatment on infectious exacerbations among patients with non-cystic fibrosis bronchiectasis: the BAT randomized controlled trial. JAMA : the journal of the American Medical Association 2013;309:1251-9.
17. Serisier DJ, Martin ML, McGuckin MA, et al. Effect of long-term, low-dose erythromycin on pulmonary exacerbations among patients with non-cystic fibrosis bronchiectasis: the BLESS randomized controlled trial. JAMA : the journal of the American Medical Association 2013;309:1260-7.
18. Wong C, Jayaram L, Karalus N, et al. Azithromycin for prevention of exacerbations in non-cystic fibrosis bronchiectasis (EMBRACE): a randomised, double-blind, placebo-controlled trial. Lancet 2012;380:660-7.

最近の気管支拡張治療ガイドラインは急性増悪多経験患者ではマクロライド推奨しており、ヨーロッパのガイドラインでは緑膿菌感染症例で抗生剤吸入禁忌、非耐用、急性増悪失敗ではマクロライド治療推奨となっている
10. Martinez-Garcia MA, Maiz L, Olveira C, et al. Spanish Guidelines on Treatment of Bronchiectasis in Adults. Arch Bronconeumol 2018;54:88-98.
11. Polverino E, Goeminne PC, McDonnell MJ, et al. European Respiratory Society guidelines for the management of adult bronchiectasis. The European respiratory journal 2017;50.
気管支拡張症患者における2つの抗炎症療法としてICSとマクロライド単独療法の転帰比較




Comparative risks of chronic inhaled corticosteroids and macrolides for bronchiectasis
Emily Henkle,  et al.
European Respiratory Journal 2019; DOI: 10.1183/13993003.01896-2018
https://erj.ersjournals.com/content/early/2019/03/15/13993003.01896-2018.abstract


序文 のう胞性線維症でない気管支拡張症(“気管支拡張症")は慢性気道疾患で治療意志決定上のデータ不足している。ICS慢性使用者 vs マクロライド単独治療を呼吸器感染リスクを比較 
研究方法 2006-2014年気管支拡張診断(494.0/494.1) (のう胞性線維症除外)米国メディケア登録者 
 Standardised mean difference (SMD)(標準化平均差): 2つの推定平均値の差を標準偏差の推定値で割ったものと治療差を斟酌した computed a propensity score (PS) 比較
急性増悪リスク、入院気道感染、全原因入院、死亡率をPS decile-補正Cox回帰モデルで比較 
結果 ICS使用者  83 589 、マクロライド  6500 ( メディケア登録気管支拡張 285 043 )
粗発生率:入院呼吸器感染 12.6 (ICS) と 10.3 (macrolide) / 100 人年
PS-補正ハザード ICS vs macrolide新規使用比較では、入院呼吸器感染 1.39 (95% CI 1.23–1.57)  、急性増悪 1.56 (1.49–1.64)、 死亡率  1.09 (0.95–1.25) 
結論 気管支拡張患者においてICS使用はマクロライド単独治療に比べ入院呼吸器感染を増加させる





Treatment to prevent exacerbations in bronchiectasis: macrolides as first line?
Irena F. Laska, James D. Chalmers
https://erj.ersjournals.com/content/54/1/1901213
European Respiratory Journal 2019 54: 1901213;
DOI: 10.1183/13993003.01213-2019

気管支拡張症の悪化は、咳、痰の産生、倦怠感、疲労感、息切れなど、毎日の呼吸器症状の増加によって定義されます[1-3]。症状は数日にわたって蓄積し、解決するまでに数週間かかることがあります。多くの患者は治療後に完全にベースラインに戻ることはありません[4]。頻繁に増悪する患者さんは、生活の質が悪くなり、死亡率が著しく増加します[5–7]。予防するための治療を開始しない限り、患者は長期にわたって頻繁に増悪を続ける傾向があります[5]。ヨーロッパ呼吸器学会(ERS)やイギリス胸部学会から最近発行されたものなどの気管支拡張症ガイドラインは、患者の症状や生活の質の改善と共に、おそらくは治療の重要な目的として増悪予防を正しく優先させます[8-10]。



2017年に発表されたERSガイドラインは、気道クリアランスと肺リハビリテーション、粘液クリアランスが困難な患者における粘液活性療法と長期の抗生物質療法の推奨を含む、増悪予防のためのいくつかの推奨を行った[8-11、12]。長期の抗生物質療法では、緑膿菌感染症のない患者にはマクロライド剤が推奨され、緑膿菌感染症の患者には吸入抗生物質が推奨されました[8]。息切れのある患者には吸入気管支拡張薬が推奨されたが、喘息と慢性閉塞性肺疾患(COPD)が併存する患者を除いて、吸入コルチコステロイド(ICS)は推奨されなかった[8]。

これらの治療法のほとんどについて無作為化比較試験が行われていないため、これらの推奨薬はすべて条件付き(「推奨」ではなく「推奨」)でした。 これらの勧告および証拠の欠如にもかかわらず、ICSは依然として気管支拡張症患者に対して最も広く使用されている薬物療法である。 米国のレジストリでは、患者の39%、ヨーロッパのコホートでは、55%の患者がICSユーザーであると報告されています[13–15]。 これは、他の気道疾患との重なり合いの認識、長期的な抗生物質による悪影響の可能性および耐性の発生の可能性に関する懸念、ならびにそれらの入手可能性によるものと考えられます。



それでは、どのようにして気管支拡張症の増悪予防のために導入すべき最良の維持療法であるかをどのように知るのでしょうか。

無作為化臨床試験がない場合、観察データは、比較有効性および安全性に関する重要な情報を提供するだけでなく、将来の試験で探索および調査することができる仮説を生み出すことができます。その点で、Henkle等による貢献。今回のEuropean Respiratory Journalの[21]では、気管支拡張症患者に対する第一選択療法の理解に一歩近づいた。彼らは、メディケアデータベースで気管支拡張症と診断された618人の303人の患者を調査しました。そして、それは65歳以上の成人に保険を提供します。彼らはICSとマクロライドの相対的な利益と安全性を比較しようとしました。したがって、長期予防療法の最初の処方の後に患者のサブセットが同定され追跡された。 2006年から2014年の間に、83 589人の患者がICSを受け、6500人の患者がマクロライドを受けた。 [21]これらのデータを使用して、将来の悪化および入院のリスクを評価した。医師の決定はランダムではないので、ICSまたはマクロライドを支持するという医師の決定の根底にある重要な交絡因子がしばしばあります。著者らは、観察可能な患者の特徴と危険因子にマッチした2つのコホートを作成するために、医師がどちらか一方を処方する可能性を調整した傾向スコアを使用することによって可能な限りこれを説明した。結果は、増悪の減少および重度の増悪の予防に関して、ICSを超えるマクロライド治療の著しい利点を示している。 ICSを服用している患者は、呼吸器感染症のため入院している可能性が39%高く、調整モデルで56%が急性増悪していた可能性が高かった。興味深いことに、増悪と死亡率との間に確立された関連性が与えられていることから[21]、予測に反して死亡率に差はなかった(調整ハザード比1.09)。この種の研究の限界は認められなければならない。測定されていない交絡因子が観察された影響の一部を説明する可能性が常にあり、ベースラインでの群間で差があり、マクロライド群では呼吸器診察の頻度が高いなど。メディケアデータベースは65歳以上の個人に限定され、この研究の結果はあらゆる年齢の患者に影響を及ぼしうる疾患であるため、全気管支拡張症集団に一般化することはできません[22]。


著者らは、ICSが気管支拡張症における転帰不良のリスクを増大させることを示していると彼らの結果を解釈したが、この研究は直接2つの治療法を比較し、マクロライド系が優れていることを見出した。これは、ICSの有害な効果、マクロライドの非常に有益な効果、またはその両方の組み合わせによるものであった可能性がありますが、この研究デザインでは確固たる結論は得られませんでした。それにもかかわらず、結果はもっともらしく、気管支拡張症および他の呼吸器疾患におけるマクロライドの有効性とICSの安全性の両方について我々が知っていることと一致しています[23–25]。 6〜12ヵ月の期間の3件のランダム化試験では、マクロライドによる増悪の頻度が明らかに減少し、これらの集団内の増悪率は約半分になりました[23–25]。最近の個々の患者データのメタアナリシスにより、増悪減少に対するこの優れた有効性が確認され、これがほぼすべての患者サブグループ間で一貫していることが実証された[26]。ベースライン増悪頻度、肺機能、症状または生活の質は有効性に影響を及ぼさなかった[26]。

マクロライドについて実証されている一貫した有効性は、吸入抗生物質についてのデータとは対照的です。 2018年にERJに発表されたRESPIRE研究では、RESPIRE 1の14日間オン/オフ群で39%の増悪頻度の減少という点で有益性が見られましたが、他の3つの試験群で明確な有益性は示されませんでした。 。吸入されたリポソームシプロフロキサシンは、ORBIT 4ではその主要評価項目を満たしたが、ORBIT 3では達成されなかった[30]。増悪頻度の有意な減少を示すプールされたデータは、この薬物療法が気管支拡張症における慢性緑膿菌感染症の治療への非常に有用な追加であることを示唆しているが、2つの試験の間の不一致抗生物質を吸入する。



今回のERJ号で発表されたデータは、気管支拡張症におけるICSの慎重な使用をさらに裏付けるものです。 ICSは、非結核性マイコバクテリア(NTM)のリスクを高め、微生物の過剰増殖を促進し、好中球性炎症に悪影響を及ぼす可能性があり、そして今日まで、気管支拡張症の増悪頻度を減らすことは示されていません[30-33]。気管支拡張薬と組み合わせたICSの使用が確立されているCOPDでは、この分野は標的療法に向かって動いている[34]。 ICSは好酸球性炎症に対して効果的ですが、主に好中球性炎症のある患者には効果がなく、細菌負荷を増加させたり、肺炎のリスクを高める可能性があります[30-37]。これは、主に好中球性炎症を呈する気管支拡張症の患者に潜在的に懸念があります[38]。それにもかかわらず、気管支拡張症の好酸球性サブタイプが同定され始めており、選択された患者における抗好酸球療法の潜在的な役割が提案されている[39、40]。それはまだテストされていない、しかし痰または血好酸球は気管支拡張症におけるICSの使用を導くための潜在的な治療可能な特徴を表すかもしれない[41]。可能性のあるレスポンダー集団は、Henkle et al。による研究では調査できなかった。 [21]そして将来の研究の焦点となるべきである。細菌負荷は吸入抗生物質治療のガイダンスのための潜在的な治療可能な形質として浮上しています[42]。対照的に、気道クリアランス[43、44]およびマクロライドは、頻繁に増悪する集団におけるそれらの有効性においてほぼ普遍的であるように思われ、そして当面は第一選択薬理学的介入として考慮され得る。

証拠は明らかに気管支拡張症の増悪予防のための好ましい治療法としてのマクロライドの使用を支持しているが、重大な挑戦がある。気管支拡張症に使用するための最適な用量と投与計画は特定されていない[23-26]。胃腸やその他の有害作用は比較的一般的です[23–26]。以前のCOPD試験で聴力低下が見られましたが、この影響は、はるかに小さい気管支拡張症の研究では明らかにされていません[45]。それにもかかわらず、それは臨床診療における潜在的な悪影響として考慮される必要があります。マクロライド治療後の抗生物質耐性は呼吸叢に急速に出現し、ミクロビオームの変化も観察されますが、これらの変化の臨床的意義は不明です[23-26、46-48]。マクロライド耐性を誘発する危険性があるため、マクロライドによる治療の前に非結核性抗酸菌感染症を除外することが推奨されており、これは米国などの高いNTM罹患率を有する集団において特に重要な問題である。私たちは最初の12か月を超えてマクロライドで治療された気管支拡張症の患者に何が起こるかについて驚くほど少ない情報を持っています。 Henkleらによって提示されたデータ。マクロライドを吸入コルチコステロイドなどの他の広く使用されている薬物と比較すると[21]は比較的安心できるが、12カ月を超える転帰を評価する前向き研究も必要である。





図1は、ERSガイドラインに基づく“integrated exacerbation prevention algorithm” 「統合的増悪防止アルゴリズム」の概要を示しています。すべての患者が気道クリアランスと免疫不全またはアレルギー性気管支肺アスペルギルス症などの根本的原因の適切な治療、ならびに重要な併存疾患を受けるべきであることが示唆されています。一部の患者では、抗生物質による予防的治療を開始する前に、追加の気道クリアランス介入が適切な場合があります。マクロライドは、上記の注意に従う増悪予防のための好ましい選択肢と考えられるかもしれません。マクロライド療法にもかかわらず悪化し続ける患者では、我々は治療可能な形質の概念を支持します。これは管理のあらゆる段階で考慮されるべきです。


気管支拡張症において短期間で大きな進歩が見られ、最近のデータは増悪予防に対する気道クリアランス、マクロライドおよび吸入抗生物質の影響を確立している。 UK CLEAR試験のような粘液活性療法の重要な試験は、近い将来に高張食塩水またはカルボシステインと通常の治療の有効性について情報を提供するでしょう[49]。臨床試験登録の検索は、主な結果が咳である吸入コルチコステロイドの1件の進行中のランダム化試験を示している[50]。この研究は参考になりますが、増悪への影響を検出したり、血中好酸球などのマーカーに基づいてサブグループを調べたりすることに力があるとは考えられません。増悪を招き、応答者のサブ​​グループを特定するのに十分な、気管支拡張症における大規模な無作為化比較試験が明らかに必要とされている。





Haworth CS, Bilton D, Chalmers JD, et al. Inhaled liposomal ciprofloxacin in patients with non-cystic fibrosis bronchiectasis and chronic lung infection with Pseudomonas aeruginosa (ORBIT-3 and ORBIT-4): two phase 3, randomised controlled trials.
 Lancet Respir Med 2019; 7: 213–226
https://www.thelancet.com/journals/lanres/article/PIIS2213-2600(18)30427-2/fulltext

2019年7月16日火曜日

Mycobacterium abscessus pulmonary disease (MAB-PD)治療

非結核性抗酸菌の2番手ながら、日本国内で公的治療が置き去りにされている感染症治療のお話

論文の主旨とは違うかもしれないが、報告を見ると治療成功率は低いとは言え、1/3〜半数の治療効果

だが、日本で、M. abscessus治療、特にイミペネム、アミカシン長期使用に対し医療保険査定されたと聞いている
https://www.kekkaku.gr.jp/pub/Vol.85(2010)/Vol85_No1/Vol85No1P1-6.pdf


行政もなぁ 過去の反省だけするじゃなく、現実に生じている治療困難者の対応ちゃんとして欲しいもんだ



Mycobacterium abscessus pulmonary disease: individual patient data meta-analysis
Nakwon Kwak, et al.
European Respiratory Journal 2019 54: 1801991;
DOI: 10.1183/13993003.01991-2018
https://erj.ersjournals.com/content/54/1/1801991

序文
非結核性抗酸菌(NTM)による肺疾患の発生率と罹患率は世界的に増加しています M.abcescus亜種(subsp.)abscesus、M.abscesus subsp. massiliense、およびM. abscessus subsp. bolletiiは、東アジアとアメリカ合衆国でM. avium複合体に続いて、肺疾患を引き起こす2番目に一般的なNTMです.
MAB肺疾患(MAB-PD)の治療は、一般的に使用されている抗生物質に対する高頻度の突然変異耐性および後天的耐性のために困難です.マクロライドは化学療法の基礎として推奨されますが、23S rRNAをコードするMABのrrl遺伝子の変異はクラリスロマイシン耐性の獲得につながります.さらに、リボソームメチラーゼをコードするerm(41)遺伝子は、マクロライド系抗生物質に対する誘導耐性を付与します. M. abscessus subsp. abscessus and M. abscessus subsp. bolletii は典型的に機能的erm(41)geneを発現し、そしてそれ故マクロライド系抗生物質に対する誘導性耐性を示す.ほとんどのM. abscessus subsp. massilienseは非機能的erm(41)遺伝子に突然変異を持っており、massiliense分離株は本質的にクラリスロマイシンに対して感受性が高い. 
MAB-PDの治療には、アメリカ胸部学会(ATS)/アメリカ感染症学会(IDSA)が、マクロライドと1種類以上の非経口薬(アミカシンとセフォキシチンまたはイミペネム)を含む多剤療法を推奨しています.英国胸部学会(BTS)のガイドラインでは、最初の治療段階にはアミカシン、チゲサイクリン、イミペネムを静脈内投与し、その後にアミカシンとマクロライドを追加の経口抗生物質と組み合わせた抗生物質療法が推奨されています. しかしながら、これらの治療アプローチの有効性はまだ正確に決定されていません、なぜなら異なる研究は異なる治療成功の定義を採用しているからです.一部の研究者は、痰培養変換および変換の維持を治療の成功として定義し、他の研究者は痰培養変換に加えて臨床的改善に基づく治療結果を報告した.さらに、個々の薬の効果は解明されていません.
最近、MAB-PDの治療転帰を報告する2つのメタアナリシスが発表された.これらの分析によると、M. abscessus subsp. abscessus and M. abscessus subsp. massiliense の治療成功率は、それぞれ34.0% - 41.2%、54.0% -  69.8%であった.しかしながら、MAB-PD治療における各薬物の転帰および役割の正確な測定は、公表された論文に提供されている集計データに基づいているため、決定できませんでした.
本研究では、個々の患者のデータに基づいてメタアナリシスを実施し、MAB-PDの治療結果と、これらの結果に対する各薬物の影響を明らかする

M. abscessus subsp. abscessus, M. abscessus subsp. massiliense or M. abscessus subsp. bolletii, に生じるMycobacterium abscessus pulmonary disease (MAB-PD)の治療は、チャレンジングな状態

MAB-PD治療アウトカム報告研究に基づく個別患者データメタアナリシスを行い、MAB-PD治療アウトカムと治療アウトカムへの各々の薬剤のインパクトを明確化のための検討

ここでは治療成功を、治療12ヶ月以上治療中の培養陰転、治療終了までの再発なしの持続的培養conversionとした

利用可能14研究中、8つのデータセットを採用、総数303名MAB-PD患者を解析対象とした
MAB-PD全症例治療成功率は5.6%
M. abscessus subsp. abscessusは 33.0%
M. abscessus subsp. massilense は 56.7%

MAB-PD全患者通しての治療成功率は 45.6%

MAB-PD全体では、イミペネム使用が治療成功関連として相関(補正オッズ比 (aOR) 2.65, 95% CI 1.36–5.10)

M. abscessus subsp. abscessus患者においては、 azithromycin (aOR 3.29, 95% CI 1.26–8.62)、parenteral amikacin (aOR 1.44, 95% CI 1.05–1.99) 、 imipenem (aOR 7.96, 95% CI 1.52–41.6) これらが治療成功と完全

M. abscessus subsp. massiliense患者に関しては、3つの薬剤選択は治療アウトカムと関連せず

結論:MAB-PD治療アウトカムは十分な状況ではない。アジスロマイシン、イミペネムはM. abscessus subsp. abscessus患者のアウトカム改善をもたらす




ブログ結論:M. abscessus subsp. abscessus患者治療を阻害している保険査定とそれを容認している関係者は悪人である

2019年7月12日金曜日

COPD急性増悪抗生剤処方:CRPに基づく判断は妥当

2.0mg/dL-4.0mg/dLのレベルで判断している! 意外に低値と思う
臨床的にはそんな感じ


C-Reactive Protein Testing to Guide Antibiotic Prescribing for COPD Exacerbations
Christopher C. Butler, et al.
July 11, 2019
N Engl J Med 2019; 381:111-120
DOI: 10.1056/NEJMoa1803185
https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa1803185

背景
CRPのPoint-of-care testing で、COPD急性増悪患者へ有害性をもたらさず不必要な抗生剤使用を減少することができるか?

研究方法
多施設・オープンラベル・ランダム化・対照トライアル:プライマリケア臨床記録に於けるCOPD診断患者:イギリス・ウェールズの86の一般医療部門86の一つにCOPD急性増悪コンサルトした患者

患者を通常ケアを受けるため2つに割り付け

  • CRP point-of-care testing (CRP-guided group) 
  • usual care alone (usual-care group)



プライマリアウトカム:ランダム化4週間内の急性増悪のための抗生剤使用患者報告(
優越性)、ランダム化2週時点COPD関連健康状態(評価: Clinical COPD Questionnaire, a 10-item scale with scores ranging from 0 (very good COPD health status) to 6 (extremely poor COPD health status) 測定(非劣性)


結果
総数653名ランダム化
CRP-guided groupでは通常ケア群に比べ抗生剤使用報告少ない (57.0% vs. 77.4%; 補正オッズ比, 0.31; 95% 信頼区間 [CI], 0.20 to 0.47).
ランダム化2週後のClinical COPD Questionnaire ではCRP-guided groupの方が -0.19(two-sided 90% CI, −0.33 to −0.05) 良好
初回診察時臨床医による抗生物質処方決定は1人の患者を除いて全員確認され、フォローアップの最初の4週間にわたって出された抗生物質処方は96.9%の患者について確認された。
CRP-guided group は、通常ケア群に比べ、初回診察時点での抗生剤処方比率少なく (47.7% vs. 69.7%, 差 22.0 パーセントポイント; 補正オッズ比, 0.31; 95% CI, 0.21 to 0.45)、フォローアップ初期4週間での抗生剤処方も少ない (59.1% vs. 79.7%, 差 20.6 パーセントポイント 補正オッズ比, 0.30; 95% CI, 0.20 to 0.46)
ランダム化4週間内死亡は通常群で2名、死因トライアル参加者関連なしと研究者判断

結論
プライマリケアクリニックにおけるCOPDの悪化に対する抗生物質のガイド付き処方は、抗生物質の使用を報告し、臨床医から抗生物質の処方を受けた患者の割合が低く、有害性エビデンス認めず
(Funded by the National Institute for Health Research Health Technology Assessment Program; PACE Current Controlled Trials number, ISRCTN24346473.)





CRPの範囲と判断について・・・の記載
A total of 317 of the 325 patients (97.5%) assigned to the CRP-guided group received a CRP test during the recruitment consultation, and the median CRP value was 6 mg per liter (interquartile range, 5.0 to 18.5).
Among these 317 patients, 241 (76.0%) had CRP values lower than 20 mg per liter; 38 (12.0%) had CRP values between 20 and 40 mg per liter, and 38 (12.0%) had CRP values higher than 40 mg per liter. A total of 3 of the 324 patients (0.9%) assigned to the usual-care group received a CRP test during the first 4 weeks of follow-up.
At the initial consultation, antibiotics were prescribed in the CRP-guided group for 79 of 241 patients (32.8%) with a CRP value lower than 20 mg per liter, for 32 of 38 (84.2%) with a CRP value between 20 and 40 mg per liter, and for 36 of 38 (94.7%) with a CRP value higher than 40 mg per liter


CRPをぼろかす言ってた人居たなぁ

2019年7月10日水曜日

閉塞型睡眠時無呼吸:PAPは血圧降下効果に、上気道刺激法は眠気改善に

優れているようだ


Upper Airway Stimulation versus Positive Airway Pressure Impact on Blood Pressure and Sleepiness Symptoms in Obstructive Sleep Apnea
Harneet K. Walia, et al.
CHEST
DOI: https://doi.org/10.1016/j.chest.2019.06.020
https://journal.chestnet.org/article/S0012-3692(19)31313-3/fulltext

研究目的
Positive airway pressure (PAP) と upper airway stimulation (UAS) は閉塞型無呼吸(OSA)治療オプションとして承認されている。PAP治療の血圧と昼間眠気(ESS定義)への効果は確立しているが、血圧へのUASのインパクトは不明
PAPとUASが血圧・昼間の眠気改善をもたらすか仮説検証

研究方法
クリニックベースの血圧・ESSを517名のOSA(AHI, 15-65)患者で比較
BMI < 35 kg/m2、ClevelandクリニックPAP治療開始(2010-2014年)、国際レジストリ UAS装着320(2015-2017)を比較(2-6ヶ月フォローアップ)

Mixed-effect models で201名をpropensityマッチング後群間比較


結果
PAPはUASより拡張期血圧改善著明 (群間差変化平均差 3.7 mmHg, p <0 .001="" mmhg="" nbsp="" p="">UASはPAPよりESS改善著明 (変化差平均 PAP and UAS groups -0.8, p=0.046)
UAS治療使用はPAP患者より 6.2時間/週多い  (95% CI = 3.3 to 9.0)
結果は治療アドヒアランス補正後も維持

結論
PAPは血圧改善効果に優れており、おそらくメカニカルな胸腔内の心臓、血管へ影響によるベネフィットを反映するものであろう
UAS群での血圧測定エラーも勘案されるべき
睡眠症状改善効果はUAS群でPAP群比較で著明






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