2016年1月29日金曜日

さくらんぼ香りの電子タバコ・・・ベンズアルデヒドたっぷり

たばこの代替としての電子タバコの有害性は詳細不明


チェリー・フレイバーの電子タバコに特にベンズアルデヒド高濃度存在



Cherry-flavoured electronic cigarettes expose users to the inhalation irritant, benzaldehyde
Press Release
Leon Kosmider , et. al.
Thorax doi:10.1136/thoraxjnl-2015-207895
多くの芳香剤を含む電子タバコ存在
ベンズアルデヒド (benzaldehyde) は、自然の果物のフレイバーの含有物で、気道への刺激整が動物モデルと職業暴露で認められている

芳香を含む電子タバコについてオンライン購入電子タバコを研究しつて作成し、エアロゾール中ベンズアルデヒドを145製品中108製品で検出 
ベンズアルデヒドの高濃度はチェリー・フレイバー製品
フレイバー電子タバコから30パフ吸入中の濃度は通常のタバコ吸入より高濃度となることが多い。
チェリー・フレイバー電子タバコは職場吸入量の1000倍を超える 
喫煙者の有害性減少のための電子タバコ使用は、結果的にベンズアルデヒドの反復吸入をもたらすことになり、毒性定期暴露リスクを長期的にもたらす

芳香物質、ベンズアルデヒドのような物質を長期吸入することに生じる長期的影響があるとして、医師たちはこの新しく出現したリスクを念頭に置き、患者にその使用状況を問わなければならない



http://www.cerij.or.jp/evaluation_document/yugai/100_52_7.pdf

  生体内運命
 ベンズアルデヒドは実験動物において、主として安息香酸に酸化された後、グリシン抱合やグルクロン酸抱合を受け、最終的には大部分が馬尿酸に代謝され、尿中へ排泄される。
  疫学調査及び事例
  ヒトに対しては、ベンズアルデヒドに暴露した場合、皮膚、眼、呼吸器等に刺激症状が認められており、またパッチテストで一部のボランティアに陽性を示す報告が得られている。

反復投与では、経口経路で主に前胃・小脳海馬などの中枢神経系、肝臓、腎臓等に影響がみられている。マウスの2年間強制経口投与試験で、雄の400mg/kg/日群、雌300mg/kg/日以上の群に前胃の扁平上皮過形成がみられており、マウスに対するNOAELは200mg/kg/日(雄)、LOAELは300mg/kg/日(雌)である。また、吸入経路では、中枢神経系への影響、肝臓の重量増加、血液学的変化などが認められている。ラットの14日間吸入暴露試験で最低用量群の500ppmから肝臓の絶対及び相対重量の増加、血清中AST濃度の増加がみられており、LOAELは500ppm(2,200mg/m3)である。調査した範囲内では、ベンズアルデヒドの生殖・発生毒性に関する信頼できる試験報告は得られていない。遺伝毒性に関しては、invitroにおいて遺伝子突然変異、染色体異常及び姉妹染色分体交換の多くの試験で陽性を示している。しかし復帰突然変異ではすべて陰性であり、また哺乳動物を用いたinvivo試験の報告は得られていないことから、遺伝毒性の有無について明確に判断することはできない
発がん性に関しては、強制経口投与試験で雌マウスの300mg/kg/日以上の群には前胃の扁平上皮乳頭腫が用量依存的に増加しているが、現在までに得られているデータのみから発
がん性について判断することはできない。国際機関等ではベンズアルデヒドの発がん性を
評価していない。

~                  

食物フラボノイド摂取は体重維持に好影響

フルーツのうち、ブルーベリー、りんご、なし、西洋なし、イチゴ、ぶどう、ピーマン、セロリなど体重維持に好影響との報告有り。
お茶などはフラバン-3-オールなどで脂肪取り込みよく成功かなど報告されている。
全てではなく、幾つかのフラボノイド・サブクラスは、カロリー摂取減少、in vivoでの筋肉内ブドウ糖取り込み増加、in vitro 脂肪細胞のブドウ糖取り込み減少報告されている

機序推定は成り立つが、どのフラボノイドが体重維持に有益かの検討もなされた


Dietary flavonoid intake and weight maintenance: three prospective cohorts of 124 086 US men and women followed for up to 24 years
BMJ 2016; 352 doi: http://dx.doi.org/10.1136/bmj.i17 (Published 28 January 2016)
Cite this as: BMJ 2016;352:i17
http://www.bmj.com/content/352/bmj.i17


Health Professionals Follow-up Study (HPFS)、Nurses’ Health Study (NHS), d Nurses’ Health Study II (NHS II) 124 086 名の男女

1986年から2011年までの4年間多次体重変化自己報告推移


食事・喫煙・身体活動性を含む他のライフスタイル要素の同時変化補正後、多くのフラボノイド・サブクラス、具体的には、フラボノール、フラバン-3-オール、アントシアニン、フラボノイド・ポリマーを含む消費量増加は、4年間に及ぶ体重変化と逆相関。

プール化結果後、相関の程度の大きいのは、アントシアニン (−0.23 (95% 信頼区間 −0.30 to −0.15) lbs per 標準偏差値追加毎, 10 mg), フラボノイド・ポリマー (−0.18 (−0.28 to −0.08) lbs 標準偏差値追加毎/day, 138 mg), and flavonols (−0.16 (−0.26 to −0.06) lbs 標準偏差値追加毎/day, 7 mg)


食物線維追加補正後もアントシアニン、プロアントシアニジン、総フラボノイドポリマーでは有意差残存するも、他のサブクラスでは維



飲食関係の数量表示にばらつき目立つ
英国でポンド (質量):lbsを学術論文に使用している
アルコール関係が特にひどい

ステロイド反応性咳嗽(CRC):NO呼気濃度は特異度は良好だが、感度悪い:診断はできるが除外はできない・・・


ステロイド反応性咳嗽(CRC: corticosteroids responsive cough)予測のための、NO呼気濃度単独判断、喀痰好酸球とアトピーとの組み合わせ判断


Validity of Fractional Exhaled Nitric Oxide in Diagnosis of Corticosteroids Responsive Cough
Fang Yi,  et. al.
Chest. 2016. doi:10.1016/j.chest.2016.01.006


慢性咳嗽 244名、健康対照 59名

FeNO濃度は喀痰好酸球と相関 (rs = 0.583, p < 0.01)

FeNO中央値(4分位)は非CRCより有意に高い (32.0 ppb (19.0 - 65.0 ppb) vs 15.0 ppb (11.0 - 22.0 ppb))


FeNO 31.5 ppbは、慢性咳嗽CRC予測に関して 感度 54.0%、特異度 91.4%
PPV 89.3%、NPV 60.0%

FeNO 22.5 ppb未満と正常喀痰好酸球(2.5%未満)及びアトピー既往なし所見の組み合わせで、非CRC予測感度 30.3%、特異度 93.5%


咳喘息というなら吸入ステロイドが有効というべきなのだが、なぜかβ2アゴニスト有効ということになっている・・・以前からプリミティブな疑問を感じ続けている。
故に、病名として深層心理的に避けてきた・・・わたくし

2016年1月28日木曜日

医療過誤請求される医師の偏在現象

医療過誤請求される医師の分布について偏りがあるか検討



この報告では、 脳外科>一般外科>眼科>放射線科>内科>精神科

日本では、診療科別医師数が異なり、同じ診療科でも内容が異なるため日本とは直接比較できないはず

医療過誤確率は 一部の医師に集中しやすい現象は必ずしもその技倆だけの問題ではないはず。難しい背景を保つ専門分野やその診療内容ならリスクは集中する
当たり前と言えば当たり前の結果と私は思うが・・・一般にはそう思わないだろうし、メディアや健康行政に携わる連中のミスリードに使われないことを願う





Prevalence and Characteristics of Physicians Prone to Malpractice Claims
David M. Studdert, et. al.
N Engl J Med 2016; 374:354-362January 28, 2016
DOI: 10.1056/NEJMsa1506137

National Practitioner Data Bankのデータを用い、2005年から2014年までの5万4千99名の医師に対する6万6千426件の過誤請求事案解析


全医師の1%ほどで32%の医療過誤請求にあたる。
支払い過誤認定医師のうち、研究期間中1回のみは84%(全支払い過誤の68%に相当)
うち、2回以上は16%(全支払い過誤の32%に相当)
3回以上は4%(全支払い過誤の12%に相当)


補正解析にて、再発リスクは過去の過誤請求数とともに増加
例えば、訴訟請求経験1回ある場合の医師と比べ、3回の経験を持つ医師は、次の2年間の新しい過誤請求追加リスクは3倍である (ハザード比, 3.11; 95% 信頼区間 [CI], 2.84 to 3.41); 絶対値としては24% (95% CI, 22 to 26) 確率増加に相当
 
再発リスクは専門によりばらつき有り、例えば、脳外科のリスクは精神科のほぼ4倍






2型糖尿病の薬剤間比較:はっきりしているのはSU剤(対メトフォルミン比較)の急性心筋梗塞への悪影響のみ

SGLT-2どころか、DPP-4阻害剤、GL-1アナログなど対象外の報告

SU剤の悪さだけは明らか・・・



Cardiovascular risk associated with the use of glitazones, metformin and sufonylureas: meta-analysis of published observational studies
Manel Pladevall ,et. al.
BMC Cardiovascular Disorders201616:14
http://bmccardiovascdisord.biomedcentral.com/articles/10.1186/s12872-016-0187-5

【背景】観察研究でグリタゾン、メトフォルミン、SU剤の心血管安全性評価・比較なされているが一致した知見はない。 非インスリン血糖降下薬剤(NIBGLD)使用患者に於ける、急性心筋梗塞(AMI)あるいは卒中のリスクについて観察研究メタアナリシスのheterogeneity評価

【方法】2型糖尿病患者のNIBGLDをMedline、 Embase、Cochrane Libraryで事前層別クライテリアに基づきシステマティックに同定・評価。登録研究の質はRTI item bankで評価。
結果はfixed-とrandom-effects modelにより結合し、Higgins I2 staticsにてheterogeneityを評価。研究の室は感度分析を施行

【結果】要約相対リスク:summary relative risk (sRR) (95 % CI)
AMI : rosiglitazone versus pioglitazone 1.13 (1.04–1.24) [I 2  = 55 %]
感度分析にて、heterogeneity減少 [I 2  = 16 %]

卒中 : rosiglitazone versus pioglitazone 1.18 (1.02–1.36) [I 2  = 42 %]
rosglitazone versus metformin比較、rosiglitazone versus SU剤比較に強い研究の質としての強いheterogeneityを認める (I 2  ≥ 70 %)


AMIに関するsRR (95 % CI)
SU剤 versus メトフォルミン 1.24 (1.14–1.34) [I 2  = 41 %]
pioglitazone versus metformin  1.02 (0.75–1.38) [I 2  = 17 %]
多くの比較では感度分析でheterogeneity減少

【結論・治験】
SU剤はメトフォルミンに比べ24%AMIリスクを増加させる
ピオグリタゾンとメトフォルミンを比較するとAMIリスク差が内という推定ポイントは不確実
他の比較ではheterogeneityの存在で結論を下せない

研究の質は、個別研究の方法論的問題同定、heterogeneityの潜在的要素を解析のため評価必要

2016年1月27日水曜日

USPSTF Recommendation Statementとして、成人うつのスクリーニング


USPSTF Recommendation Statementとして、成人うつのスクリーニング

Grade B推奨
18歳以上成人対象

リスク評価:
女性、若年・中年、非白人、低教育水準・離婚歴・無職でうつ高率。慢性疾患、メンタル疾患、精神疾患家族歴ありでリスク増加。高齢者のリスク要素は障害と疾患関連健康状態不良、困難なグリーフ、慢性睡眠障害、孤独、うつ既往。妊娠・産後のリスク要素はself-esteem不良、育児ストレス、出産前不安、ライフストレス、社会的サポートの不足、単独/パートナー不在、うつ既往、新生児対応困難気質、出産後うつ既往、社会経済状況恵まれない状況、妊娠希望無し
スクリーニング検査:
Patient Health Questionnaire in various form
Hospital anxiety and Depression Scale in older adult 
Edinburgh postnatal Depression Scale in postpartum and pregnant women
もしスクリーニング陽性なら付加的評価(うつ重症度、精神的問題合併)、診断変更考慮、医療状況の評価
スクリーニング間隔:適切なタイミングとその間隔は不明。
治療・介入:
一般的には抗うつ薬と特異的心理治療アプローチ、単独、組み合わせで行う。特定薬剤の胎児・新生児への有害可能性はあるにしても、臨床医はエビデンスに基づくカウンセリング介入を、妊娠・授乳中女性へのうつ管理のとき行わなければならない。
利益・有害バランス:moderate
他のUSPTF推奨:小児・思春期スクリーニング及び思春期・成人・老人自殺リスクスクリーニングなど


Screening for Depression in Adults
US Preventive Services Task Force Recommendation Statement
Albert L. Siu, et. al. and the US Preventive Services Task Force (USPSTF)
JAMA. 2016;315(4):380-387. doi:10.1001/jama.2015.18392.







解説記事
http://www.medpagetoday.com/Psychiatry/Depression/55848

前回の2009年度版では、包括的推奨としてプライマリケアでの成人全員へのスクリーンの重要性を強調し、印象的ガイドラインであった
妊 娠・出産後女性を含まないことが是正される一方、妊娠女性でのSSRI使用有害性を明確にして“mild to moderate"と尤度低いことを提示、胎児への有害性リスクの少ないことのエビデンスを示したが、一方、産後女性についてはこれを含まない。個別化さ れた意思決定が必要としている
うつ病歴ある場合は受診時常にscreenするよう、受診時心がけることと説明


禁煙治療:バレニクリン単独とニコチン単独及びニコチン組み合わせで治療効果差無し

強化的薬物療法全般に疑念が生じると結論づけされている



ニコチンパッチ単独 vs バレニクリン単独 vs ニコチンパッチ・ニコチン口腔内錠併用
以上の3つの治療法毎の効果に差が見られなかった


Effects of Nicotine Patch vs Varenicline vs Combination Nicotine Replacement Therapy on Smoking Cessation at 26 WeeksA Randomized Clinical Trial
Timothy B. Baker,  et. al.
JAMA. 2016;315(4):371-379.
介入:12週間のオープンラベル禁煙
・ ニコチンパッチ単独 (n=241)
・ バレニクリン単独 (n=424)
・ C-NRT(ニコチンパッチ+ニコチン lozenge(トローチ)) (n=421)

一次アウトカム:一酸化炭素確認禁煙7日毎ポイント自己報告26週目
二次アウトカム:一酸化炭素確認初期禁煙及び26週目禁煙継続、4、12、52週目ポイント禁煙率



1086名の喫煙者ランダム化:女性 52%、白人 57%、平均年齢 48歳、平均17本/日)、12ヶ月フォローアップ

治療での26週目、52週目禁煙アウトカムに差を認めず
26週目:ニコチンパッチ , 22.8% [55/241]; バレニクリン, 23.6% [100/424];C-NRT, 26.8% [113/421] 
52週目:  20.8% [50/241]; バレニクリン, 19.1% [81/424]; and C-NRT, 20.2% [85/421])

26週目、禁煙リスク差
for patch vs varenicline, −0.76% (95% CI, −7.4% to 5.9%)

for patch vs C-NRT, −4.0% (95% CI, −10.8% to 2.8%)

for varenicline vs C-NRT, −3.3% (95% CI, −9.1% to 2.6%)

全ての薬物療法耐用性あり、だが、バレニクリンは副事象イベントニコチンパッチより多い: 鮮明な夢、不眠、吐気、便秘、眠気、消化不良






バレニクリン(商品名:チャンピックス)とNRTでは、禁煙治療希望者の反応違うけどなぁ・・・私の実感と異なる報告だが、JAMA誌掲載の盲検試験だしなぁ・・・

noteへ実験的移行

禁煙はお早めに! 米国における人種・民族・性別による喫煙・禁煙での死亡率相違|Makisey|note 日常生活内の小さな身体活動の積み重ねが健康ベネフィットをもたらす:VILPA|Makisey|note