15mmHg≧なら、心血管疾患リスクとして有益な評価指標である。
Association of a difference in systolic blood pressure between arms with vascular disease and mortality: a systematic review and meta-analysis
The Lancet, Early Online Publication, 30 January 2012doi:10.1016/S0140-6736(11)61710-8
28の研究レビュー 20をメタアナリシスとして検討
5つの侵襲的研究:
鎖骨動脈狭窄(狭窄 50%超)と判明した場合の両腕での差平均は 36.9 mm Hg (95% CI 35.4—38.4)
10mmHgの差は、鎖骨動脈狭窄との相関強 (risk ratio [RR] 8.8, 95% CI 3.6—21.2)
非侵襲的研究:
pooled 所見として、15mmHg以上の差は、末梢血管新患と強い相関 (9コホート; RR 2.5, 95% CI 1.6—3.8; 感度 15%, 9—23; 特異度 96%, 94—98);既存脳血管疾患 (5コホート; RR 1.6, 1.1—2.4; 感度 8%, 2—26;特異度 93%, 86—97);心血管疾患死亡率増加 (4コホート; ハザード比 [HR] 1.7, 95% CI 1.1—2.5) と全原因死亡 (HR 1.6, 1.1—2.3)と強い相関。
10mmHg以上は末梢血管疾患と強い相関 (5研究; RR 2.4, 1.5—3.9; 感度 32%, 23—41; 特異度 91%, 86—94)
BBC(http://www.bbc.co.uk/news/health-16739682)の解説
末梢血管動脈疾患を早期検知することは重要で、禁煙、血圧降下、スタチン治療のベネフィットをもたらすことが出来る。
両腕の血圧測定によりその左右差を検知することで、鎖骨動脈の狭窄を検知できる可能性がある。
ガイドラインで、少なくとも”初診時には,上腕の血圧左右差を確認”することが掲載されている。
http://minds.jcqhc.or.jp/n/medical_user_main.php
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