運動により急性損傷を受けた骨格筋に対し、マッサージ治療は、臨床的に有益なのは、炎症軽減、ミトコンドリアのbiogenesis促進によることが判明。
Massage Therapy Attenuates Inflammatory Signaling After Exercise-Induced Muscle Damage
Sci Transl Med 1 February 2012: Vol. 4, Issue 119, p. 119ra13 Sci. Transl. Med. DOI: 10.1126/scitranslmed.3002882
マッサージ治療は筋肉の身体的リハビリテーションで、疼痛軽減、外傷からの回復促進のため使われる。
障害筋肉の疼痛軽減効果はあるが、マッサージの細胞機能への影響は不明である。
マッサージの効果を評価するため、運動後筋ダメージ後11名の男性被験者で、大腿四頭筋へ別々に、マッサージ治療と無治療を比較。
筋生検を 大腿四頭筋(外側広筋)でベースラインと10分間マッサージ、回復期の2.5時間後おこなった。
マッサージで、focal adhesion kinase (FAK)と細胞外
signal–regulated
kinase 1/2 (ERK1/2)のmechanotransduction signaling pathway活性化、ミトコンドリアのbiogenesis signaling [nuclear peroxisome proliferator–activated receptor
γ
coactivator 1α (PGC-1α)]の促進、 nuclear factor κB (NFκB) (p65) nuclear accumulation増加の沈静化が運動による筋損傷で観察された。
マッサージは、筋代謝(グリコーゲン、乳酸)には影響を与えないが、TNF-αやIL-6といった炎症性サイトカイン産生を減少させ、heat shock protein 27(HSP27)燐酸化減少し、筋線維外傷による細胞性ストレス軽減を示す。
マッサージの効果って、乳酸なんちゃらという説明が多いと思うけど・・・少なくとも、筋組織中では、その他のメカニズムが働いているようだ。
登録:
コメントの投稿 (Atom)
noteへ実験的移行
禁煙はお早めに! 米国における人種・民族・性別による喫煙・禁煙での死亡率相違|Makisey|note 日常生活内の小さな身体活動の積み重ねが健康ベネフィットをもたらす:VILPA|Makisey|note
-
禁煙はお早めに! 米国における人種・民族・性別による喫煙・禁煙での死亡率相違|Makisey|note 日常生活内の小さな身体活動の積み重ねが健康ベネフィットをもたらす:VILPA|Makisey|note
-
米国では、Potiga (ezogabine):ポティガ(エゾガビン)、国際的には、レチガビン [RTG ]で、従来の抗てんかん薬剤と異なるメカニズムで、KCNQ2-5 (K(v) 7.2-7.5) ion channelのpositive allosteric modulato...
-
Association Between MRI Exposure During Pregnancy and Fetal and Childhood Outcomes Joel G. Ray, et. al. JAMA. 2016;316(9):952-961. doi:...
どのような手法。筋肉とどのように、今すぐにそれを再生する。
返信削除http://with-muscle.blogspot.com/
私に感謝するためのブログ。