2012年2月5日日曜日

マッサージ:運動筋肉ダメージへ炎症軽減効果&ミトコンドリアbiogenesis促進効果

運動により急性損傷を受けた骨格筋に対し、マッサージ治療は、臨床的に有益なのは、炎症軽減、ミトコンドリアのbiogenesis促進によることが判明。


Massage Therapy Attenuates Inflammatory Signaling After Exercise-Induced Muscle Damage
Sci Transl Med 1 February 2012: Vol. 4, Issue 119, p. 119ra13 Sci. Transl. Med. DOI: 10.1126/scitranslmed.3002882 


マッサージ治療は筋肉の身体的リハビリテーションで、疼痛軽減、外傷からの回復促進のため使われる。
障害筋肉の疼痛軽減効果はあるが、マッサージの細胞機能への影響は不明である。
マッサージの効果を評価するため、運動後筋ダメージ後11名の男性被験者で、大腿四頭筋へ別々に、マッサージ治療と無治療を比較。

筋生検を 大腿四頭筋(外側広筋)でベースラインと10分間マッサージ、回復期の2.5時間後おこなった。

マッサージで、focal adhesion kinase (FAK)と細胞外 signal–regulated kinase 1/2 (ERK1/2)のmechanotransduction signaling pathway活性化ミトコンドリアのbiogenesis signaling [nuclear peroxisome proliferator–activated receptor γ coactivator 1α (PGC-1α)]の促進 nuclear factor κB (NFκB) (p65) nuclear accumulation増加の沈静化が運動による筋損傷で観察された。

マッサージは、筋代謝(グリコーゲン、乳酸)には影響を与えないが、TNF-αやIL-6といった炎症性サイトカイン産生を減少させ、heat shock protein 27(HSP27)燐酸化減少し、筋線維外傷による細胞性ストレス軽減を示す。





マッサージの効果って、乳酸なんちゃらという説明が多いと思うけど・・・少なくとも、筋組織中では、その他のメカニズムが働いているようだ。

1 件のコメント:

  1. どのような手法。筋肉とどのように、今すぐにそれを再生する。
    http://with-muscle.blogspot.com/
    私に感謝するためのブログ。

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