2012年2月6日月曜日

Ohsakiコホート:緑茶飲むほど機能的能力低下少ない ・・・ 緑茶は万能???







Green tea consumption and the risk of incident functional disability in elderly Japanese: the Ohsaki Cohort 2006 Study
First published January 25, 2012, doi: 10.3945/​ajcn.111.023200 
Am J Clin Nutr March 2012 ajcn.023200 


64歳以上の1万4千名弱の前向きコホート研究

機能的能力低下(functional disability)発生  9.4% (1316 cases)

緑茶1-2杯/日に相当する場合、多変量補正HR(95% 信頼区間:CI)は、0.90(0.77, 10.6)
同様に、3-4杯/日では 0.75 (0.64, 0.88)、5杯以上では 0.67 (0.57, 0.79)

このパターンは、"Ohsaki Cohort"と一目で分かる・・・


Ohsaki Cohort 2006 Study では、緑茶消費量に従い、高齢者の欠損歯数減少(Prev Med. 2010 Apr;50(4):173-9. Epub 2010 Jan 25.)し 、心理的distress改善(Am J Clin Nutr November 2009 vol. 90 no. 5 1390-1396 )し、肺炎死亡を減らし(Am J Clin Nutr. 2009 Sep;90(3):672-9. Epub 2009 Jul 22.)し、心血管疾患・心血管死亡率減少(JAMA. 2006 Sep 13;296(10):1255-65.)し、医療費が少ない(Br J Cancer. 2006 Aug 7;95(3):371-3. Epub 2006 Jun 27.)などが示されている。



あまりに多領域で、お茶との関連と称する健康効果があるので、宮城県大崎地区では、お茶好きで、運動面も、メンタル面も、歯も、健全で、癌になりくにくい一群がいるのではないかと・・・と、皮肉を言いたくなるこのコホート。あるお茶好きの集落、そこは交通の便が良いため、車を使わずよく歩き、地域ぐるみ健康運動が盛んで口腔内衛生に積極的に取り組み、集落中仲が良いためメンタリティー良好・・・そういう一群がこのコホートに入り込んでいたら・・・


いずれにせよ、一つのコホートだけで、結論づけるのは危険だろう。





緑茶に含まれるphytochemicalにも、にも、高濃度なら、pro-oxidative reactionがあるArh Hig Rada Toksikol. 2011 Jun 1;62(2):139-46. doi: 10.2478/10004-1254-62-2011-2105.)。


他、茶カテキンの肝毒性疑念とヘルシア・・・(2011年 12月 28日)など、量茶成分だけでも、有益性だけしか考えられないというわけではない・・・


それに、大量の農薬の危惧。

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