2012年3月28日水曜日

喘息児童:現金支払い多いと、喘息入院増加する

Karaca-Mandic らは、薬物と医療サービスのmedication cost-sharing(》(公私の医療保険における)費用共同負担)の関係を検討、

米国でも、日本と同様、患者向けにコストをシフトすることで、処方薬品を制限する医療施策が行われつつある。現状の政治の悲惨さと、民主・自民とも市場原理主義者たちがいま政治の舵取りをしている現状もあり、、小泉政権が美化されることが目立ってきた。

小泉以上に市場原理主義な行政刷新会議・・・2009年 11月 12日 http://intmed.exblog.jp/9233608/
後顧的に8834名のUS喘息児童を調査し、37雇用者間の喘息医薬品への固定費用外現金支払費用を変数として、喘息医薬品使用、喘息関連入院、ED受診を現金支払い分コスト、家族特性都と共に検討。
 

8834名の米国児童(1997-2007年の喘息コントロール治療)

医療費共同負担分増大にかかわらず、医薬品使用減少は少なく、5歳以上の子供の喘息関連入院増加。



エディトリアルでは、Ungarが喘息児童でのmedication cost-shareingと健康状況アウトカムの関連を議論。

Out-of-Pocket Medication Costs and Use of Medications and Health Care Services Among Children With Asthma
Pinar Karaca-Mandic, et. al.
JAMA. 2012;307(12):1284-1291. doi: 10.1001/jama.2012.340 

平均年間現金支払い額は  $154 (95% CI, $152-$156) (5 ~ 18 歳)、 $151 (95% CI, $148-$153) (5歳未満) 
5-18歳、5913名の子供で、喘息処方箋fillカバー率は 日数の40.9% (95% CI, 40.2%-41.5%) 
1年フォローアップ中、121(2.1%)が喘息関連入院、ED受診 220(3.7%) 
5歳未満2921名の子供において、平均薬剤使用率は、日数の 46.2%(95% CI, 45.2%-47.1%); 喘息関連入院 136 (4.7%) 、ED受診 231 (7.9%)
5-18歳の子供において、固定費用外現金支払いコスト 25パーセンタイルから75パーセンタイルへの増加は医薬品使用減少と相関 (薬剤fillカバー率 41.7% [95% CI, 40.7%-42.7%] vs 40.3% [95% CI, 39.4%-41.3%]日; P= .02)、だが、5歳未満では差認めず。 
補正喘息関連入院率は、5-18歳の現金支払いトップ4分位で多い (100名あたり、2.4 [95% CI, 1.9-2.8]  vs 最小4分位1.7 [95% CI, 1.3-2.1] ; P=.004) が、5歳未満では相ではない。 
補正年間ED受診率は、現金支払い4分位で、全年齢群とも変動認めず 


Editorial
Medication Cost Sharing and Health Outcomes in Children With Asthma
Wendy J. Ungar, et. al.
JAMA. 2012;307(12):1316-1318. doi: 10.1001/jama.2012.365

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