2012年4月16日月曜日

mGPS:切除不能肺非小細胞癌生存率指標



mGPSは、簡単な検査値だけで計算できる。多くの悪性腫瘍で検討されている指標。

 pre-therapeutic mGPS was calculated as follows:
・  CRP高値 (>10 mg/L) 及び低アルブミン血症 (<35 g/L) → 2
・ 低アルブミン血症無しCRP高値 → 1
・ 正常CRP±低アルブミン → 0


Clinical Utility of the Pretreatment Glasgow Prognostic Score in Patients with Advanced Inoperable Non-small Cell Lung Cancer
Journal of Thoracic Oncology: April 2012 - Volume 7 - Issue 4 - p 655–662

modified Glasgow prognostic score (mGPS)を261名の切除不能肺非小細胞癌で検討


多変量解析にて、年齢(P=0.001)、ECOG-PS(P<0.05)、mGPS(p<0.0001)、腫瘍病期(P<0.0001)が独立してがん特異的死亡率と関連。

5年がん特異的死亡率をエンドポイントとしてAU・ROCは、mGPS 0.735(95%CI、0.566-0.903、p=0.024)、ECOG-PSでは、0.669(95%CI 0.489-0.848、p=0.106)、腫瘍・リンパ節転移病期では0.622(95%CI 0.437-0.807、P=0.240)

mGPSの増加患者は、ECOG-PS不良(p<0.05)、白血球数増加(p<0.05)、緩和治療を受けている人が多い(p<0.05)。       
mGPSは、切除不能非小細胞癌においても、Performance status (PS)との共役関係が気になるが、有益で重要な生存指標

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