2012年5月16日水曜日

メモリー・クリニックの治療にエビデンスはあるのか?

日本でも、全国各地に、メモリー・クリニックできている。
軽度認知機能障害(MCI)から予防的介入を含め、治療介入されているところも多いと思われる。
メモリー/クリニックの治療に関してエビデンスが存在するのか、疑問が報告された。


「Memory clinic(メモリー・クリニック)は、診断施設としてのエビデンスがあり、診断上の施設として注目集められていたが、認知症治療(抗コリンエステラーゼ)導入後、診断後治療・ケアコーディネーションに関与するようになった。治療有効性・フォローアップに関して科学的エビデンスは存在しない」ということで、以下で、治療有効性エビデンスを検討。


Effectiveness of dementia follow-up care by memory clinics or general practitioners: randomised controlled trial
BMJ 2012; 344 doi: 10.1136/bmj.e3086 (Published 15 May 2012)

認知症診断後治療とメモリー・クリニックによるケア
9つのメモリー・クニックと159のGP(オランダ)

軽度から中等度認知症新規診断175名

メモリー・クニック群と一般医(GP)群比較

医療施行側測定患者QOLをアルツハイマー病計測QOLと、能力アンケートでの

医療側によるアルツハイマー病測定系に基づくQOL測定(13-52点:QOL良いほど高いスコア)と、インフォーマルなサービス提供者が能力質問上の測定自覚的評価程度(27-135点:高いスコアほど遂行能力優れている)


メモリー・クリニックの患者のQOLは、GP群に比べ、0.5(95%信頼区間 -0.7~1.6)

世話する人の評価では、メモリー・クリニック群で、GP群に比べ、2.4低い(-5.8~1.0)



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