2012年6月4日月曜日

BMJ後顧的コホート;ピオグリタゾンと膀胱癌の関連確認 期間・投与量累積と相関 but 日本ではジェネリック・合剤と製品増加!

2型糖尿病患者において、ピオグリタゾンは膀胱癌頻度増加と関連する。

JAMA誌: アクトスを安易に使うな! 2011年 02月 09日
フランス:アクトス投与控えるよう呼びかけ 2011年 06月 10日
アクトスと膀胱癌の関連性報告 2011年 05月 19日

昨年のこの騒ぎが無かったかのように、後発品めでたく大量出現&合剤出現

一方、「フランスでは販売禁止取り消し」と製薬側は火消しに懸命


この薬剤でなければいけないというエビデンスでもあれば別だが・・・あえて臨床医として使う必要有るのだろうか?体重増加的に働き、浮腫をもたらす薬剤。


The use of pioglitazone and the risk of bladder cancer in people with type 2 diabetes: nested case-control study BMJ 2012; 344

nested case-control analysisによる後顧的コホート研究

GP研究データベースに関係するUKの600GP

2型糖尿病のコホート(1998年1月1日~2009年12月31日)

115727名の経口血糖降下剤使用者を含むコホートで、4膀胱癌を有すると診断された患者 470名(10万人年あたり 89.4)

マッチ化対照 6699名で、一年超フォローアップ膀胱癌症例は376名

全体から、ピオグリタゾン使用歴は、膀胱癌率増加と相関   (rate ratio 1.83, 95% 信頼区間1.10 ~ 3.05).

この率は、使用期間増加と共に増加。 24ヶ月を超す使用の場合最も多く(1.99、1.14-3.45)で、累積28000mgで多い(2.54,1.05-6.14)




0 件のコメント:

コメントを投稿

noteへ実験的移行

禁煙はお早めに! 米国における人種・民族・性別による喫煙・禁煙での死亡率相違|Makisey|note 日常生活内の小さな身体活動の積み重ねが健康ベネフィットをもたらす:VILPA|Makisey|note