2012年8月21日火曜日

米国医師の4割超がもえつき、家庭医・一般内科・救急医に多い 専門医や他専門学位など持ってると少ない

医師は、多職種に比べ、バーンアウト比率が高い。前線で仕事する家庭医、一般内科、救急医の比率が高い。一方、皮膚科とか、予防医学の部門は少ない。


Burnout and Satisfaction With Work-Life Balance Among US Physicians Relative to the General US Population
Arch Intern Med. Published online August 20, 2012. doi:10.1001/archinternmed.20 12.3199


全領域米国医師大規模サンプルのburnout国家的研究 
burnoutを評価インスツルメント測定、work-life満足を検討

27276名参加呼びかけに対し、7288(26.7%)検討完遂

Maslach Burnout Inventoryを用いた評価で、1回でもburnout症状ある医師は45.8%

スペシャリティー毎にburnoutにばらつき有り、もっとも高率なのは最前線のケアアクセス医師(家庭医、一般内科医、救急医)

米国就業成人3442名の確率ベースサンプル比較とすると、医師のburnoutは多い (37.9% vs 27.8%)、そして、work-life balanceに満足してない (40.2% vs 23.2%) (P < .001 for both). 

年齢、性別、関連状態、週労働時間補正pooled多変量解析にて、教育レベルが高いほど、burnoutしやすい 

高校卒業と比べると、MDやDO資格の場合、burnout比率高い  (odds ratio [OR], 1.36; P < .001)
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バーンアウトに関しては今までも多く取り上げてきた。興味や楽しみを診療の合間に見つけることができない追い込まれた状況で、重圧だけの職場では、バーンアウトしてしまうのは当然。互いに逃げ道や楽しみを見つけなければ長続きしないだろう。医療外の専門をもちながら診療をしている人たちはそのへんの逃げ道がうまいのかもしれない。


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