軽度認知機能障害やアルツハイマー病予防を示唆するかもしれない事象との論説もなされている。
Obesity phenotypes in midlife and cognition in early old age
The Whitehall II cohort study
Neurology August 21, 2012 vol. 79 no. 8 755-762
1991-1993年 39-63歳の6401(男性 71.2%)
BMI 18.5-24.9 kg/m2、 過体重 25-29.9、肥満 30以上
メタボリック状態:
1)TG ≧ 1.69 mmol/L もしくは脂質低下薬剤使用
2)収縮期血圧 ≧ 130 mm Hg、 拡張期血圧 ≧ 85 もしくは降圧剤使用
3)血糖 ≧ 5.6 mmol/L もしくは糖尿病薬使用
4)HDL < 1.04 mmol/L (男性)、 1.29 (女性)
4つの認知機能試験(記憶、論理的思考、セマンティック、音素流暢性)評価
1997-199、 2001-2004、 2007-2009で行い、 総合スコアの標準化zスコア、平均評価
代謝異常 31.0% 、 体重正常 52.7%、 過体重 38.2%、 肥満 9.1%
肥満者において、ベースライン認知機能スコア 、認知機能10年間低下は代謝正常、異常群ともに同等 (p = 0.82、p = 0.19)
代謝正常群では、全般認知機能スコア10年間減少は、正常体重群、過体重群、肥満群で同等 (p for trend = 0.36) (正常 −0.40; 95% 信頼区間 [CI] −0.42 ~ −0.38), 過体重 (−0.42; 95% CI −0.45 ~ −0.39), 肥満 (−0.42; 95% CI −0.50 ~ −0.34) )
しかし、代謝異常群では、全般スコア減少は肥満者で、正常体重者より急激である (肥満 −0.49; 95% CI −0.55 ~ −0.42) vs 正常体重 −0.42; 95% CI −0.50 ~ −0.34), (p = 0.03)
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