“糖尿病合併高血圧の降圧目標 130/80未満”(http://www.ketsuatsu.com/topics/01.html)とのことだが・・・死亡率というハードなアウトカム比較だと、必ずしも正しくないようだ。
2型糖尿病患者では標準血圧目標よりきびしい130/80mmHgという厳格な降圧目標を行っても卒中リスクでもさほどリスク減少が望めず、死亡率や心筋梗塞ではその効果すらはっきりしない・・・という注目すべき報告。
Intensive and Standard Blood Pressure Targets in Patients With Type 2 Diabetes Mellitus: Systematic Review and Meta-analysis
Kerry McBrien, et. al.
Arch Intern Med. Published online August 06, 2012. doi:10.1001/archinternmed.2012.3147
強化治療: intensive targets (上限 収縮期血圧 130 mm Hg 、 拡張期血圧 80 mm Hg)
標準治療: standard targets (上限 収縮期血圧 140-160 mm Hg、拡張期血圧 85-100 mm Hg )
強化治療は、死亡率リスク減少と有意に相関しない (relative risk difference, 0.76; 95% CI, 0.55-1.05)、心筋梗塞リスクとも有意に相関しない (relative risk difference, 0.93; 95% CI, 0.80-1.08)
しかし、卒中リスク減少と相関 (relative risk, 0.65; 95% CI, 0.48-0.86)。
しかし、強化治療使用のリスク差 pooled analysisによれば、その絶対値差は小さい (絶対的リスク差, −0.01; 95% CI, −0.02 ~ −0.00)
死亡率や心筋梗塞のリスク差は有意で無い
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