2012年8月14日火曜日

スタチンの副作用としての疲労感、労作性疲労 ・・・ 女性に多い。親水性スタチンで少ない?

スタチンの副作用としての疲労感、労作性疲労 ・・・ 臨床上重要なのに、この雑誌、要約すら閲覧困難にしている。他意でもあるのだろうか・・・AMA配下の雑誌なのに・・・


Effects of Statins on Energy and Fatigue With Exertion: Results From a Randomized Controlled Trial.
Arch Intern Med. 2012 Aug 13:1-2. doi: 10.1001/archinternmed.2012.2171.


subscribeしてないので、要約すら入手できず・・・


解説:http://www.theheart.org/article/1412605.do


シンバスタチンとプラバスタチン中量量で、疲労感(tireness)、労作性疲労(exertional fatigue)関連するという、スタチン副作用観察のためのランダム化研究からの知見

1016名(男性 692、女性 324)、LDL 115-190 mg/dL、既存心血管疾患・糖尿病なし

シンバスタチン 20mg、 プラバスタチン 40mg 、プラシーボ6ヶ月間使用

“energy”、“fatigue with exertion”の調査は、“ほぼない(-2)” から “かなりある(+2)” の5ポイントスケール 自覚症状記載

スタチン使用にて、エネルギー上の副作用と労作性疲労との関連認め、男性より女性に多い


男女:
・プラシーボ - 0.06 
vs 
・ スタチン - 0.21 p=0.005
・ シンバスタチン -0.25 p=0.002
・ プラバスタチン -0.17 p=0.06
女性:

・プラシーボ - 0.08 
vs 
・ スタチン  - 0.39 p=0.01
・ シンバスタチン - 0.47 p=0.004
・ プラバスタチン - 0.31 p=0.07
シンバスタチン(リポバスなど)は有意差を示すが、プラバスタチン(メバロチンなど)は有意差示さず
(親水性:プラバスタチン・ロスバスタチン vs 親油性 アトルバスタチン・フルバスタチン・シンバスタチンの関連性はこれだけでは分からない)

EnergyFatigEx scoreのロジスティック回帰解析では、平均差 スタチン -0.51、 シンバスタチン -0.68、 プラバスタチン 0.33でいずれも有意差有り


著者らによれば、スタチン服用者の20%-40% に疲労を感じると推定されるとのこと


著者らは、エネルギー減少と活動性とに有意な関連を確認、これが、心血管臨床イベント増加に関連するかもしれないと述べている。

疲労感、即、処方変更すべき なのか、どうか分からない。

だが、QOLやwell-beingに影響を与えるため、処方時考慮されるべき副作用である・・・そういう認識が必要

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