分離筋肉試料での検討で、トリクロサン Triclosan (TCS)が、骨格筋 L-type Ca2+チャンネルとtype 1 ryanodine receptor (RyR1)チャンネル、心筋L-type Ca2+に与える影響が懸念される。
Triclosan impairs excitation–contraction coupling and Ca2+ dynamics in striated muscle
PNAS August 13, 2012 Published online before print August 13, 2012, doi: 10.1073/pnas.1211314109
抗菌石けん、うがい、脱臭剤、まな板などに使用されている抗菌仕様目的トリクロサン使用許可を見直すべきと主張。ヒトでの影響を検討すべきと警告。
トリクロサンへの懸念は新しいものではないとのことだそうで、Pessahのチームは生殖ホルモンとの関連、脳の活動との関連を懸念していたとのこと。
Ahn KC, Zhao B, Chen J, Cherednichenko G, Sanmarti E, Denison MS, Lasley B, Pessah IN, Kultz D, Chang DPY, Gee SJ, Hammock BD. 2008. In Vitro biologic activities of the antimicrobials triclocarban, its analogs and triclosan in bioassay screens: Receptor-based bioassay screens. Environmental Health Perspectives, 116(9).ホルモン撹乱なんたらと・・・騒ぐお話の元の一つになっている。
医療の現場へのトリクロサンの売り込み盛んになっており、上記 報告は気になるところである。
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