短期作動、長期作動β刺激剤、メチルキサンチン、イプロトロピウムに関して、やはり、不整脈リスク懸念がある。
特に、LABAでは、不整脈リスク一貫して示されている。
LABA単剤として、ホルモテロールも、サルメテロールに続き発売されるのだが、この懸念に関して、商品説明どうおこなうのだろう。
Bronchodilator Use and the Risk of Arrhythmia in COPD: Part 1: Saskatchewan Cohort Study
Machelle Wilchesky; Pierre Ernst; James M. Brophy; Robert W. Platt; Samy Suissa
CHEST. 2012;142(2): doi:10.1378/chest.10-2499
COPD6018名のコホート、469名の不整脈例、56名の死亡例、100人年あたり1.37の不整脈包括発生率
不整脈発生率は、イプロトロピウム(RR, 2.4; 95% CI, 1.4-4.0)、LABA (RR 4.5; 95% CI, 1.4-14.4)
SABA新規使用では増加無し(RR, 0.9; 95% CI, 0.5-1.6)
メチルキサンチンでは有意差無し(RR, 1.6; 95% CI, 0.7-3.7)
Bronchodilator Use and the Risk of Arrhythmia in COPD: Part 2: Reassessment in the Larger Quebec Cohort
Machelle Wilchesky; Pierre Ernst; James M. Brophy; Robert W. Platt; Samy Suissa
CHEST. 2012;142(2): doi:10.1378/chest.11-1597
COPD 76,661名、不整脈 5,307(1000人年あたり、10.3)、うち621が致死的。
心臓不整脈発生率はSABA (RR, 1.27; 95% CI, 1.03-1.57) 、LABA(RR, 1.47; 95% CI, 1.01-2.15)
イプラトロピウム(RR, 1.23; 95% CI, 0.95-1.57) 、methylxanthines (RR, 1.28; 95% CI, 0.93-1.77)では.発生率は有意に軽度増加するも、統計学的有意差認めず。
長期使用では注意が必要。
SABA、LABAとも、COPD患者では、軽度心臓不整脈増加。
イプラトロピウムでリスク増加しているかどうかはこの大規模住民調査報告では結論づけできず。
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