2012年10月17日水曜日

肺非小細胞癌: タルセバ第1選択使用・二重盲検プラシーボ対照化比較

EGFRのチロシンキナーゼ選択的阻害作用を有する、エルロチニブ (Erlotinib) (商品名 タルセバ)

以前から、この皮膚障害は治療が奏功している証で、皮疹出現グループが出現しなかったグループより予後良好ということが知られていた。
で、この皮疹の関係とともに第1選択薬で使用した場合の効果についての報告。




第1選択使用時も、“皮疹有りの場合は生存予後がよく、無い場合はプラシーボと同等”、という結論

First-line erlotinib in patients with advanced non-small-cell lung cancer unsuitable for chemotherapy (TOPICAL): a double-blind, placebo-controlled, phase 3 trial
The Lancet Oncology (online October 16)
http://www.thelancet.com/journals/lanonc/article/PIIS1470-2045%2812%2970412-6/fulltext

2005年4月14日から2009年4月1日まで、ランダムに erlotinib 350名、プラシーボに320名割り付け
2011年3月31日までフォローアップ
657名死亡(包括生存は両群変わらず)
・erlotinib, 3·7 ヶ月, 95% CI 3·2—4·2
・placebo, 3·6 ヶ月, 3·2—3·9
非補正ハザード比 [HR] 0·94, 95% CI 0·81—1·10, p=0·46)

erlotinib割り付け群・1ヶ月後評価可能の患者で第一周期皮疹発症 59%(178/302)
包括的死亡率と唯一関連

第一周期皮疹患者は、プラシーボに比べ包括生存率が良い (HR 0·76, 95% CI 0·63—0·92, p=0·0058)

プラシーボ比較で、包括的生存率は第一周期皮疹発症なしの群に比べ生存率悪化と見られる (1·30, 1·05—1·61, p=0·017)


下痢 Grade 3 or 4 diarrhoea はプラシーボよりerlotinibで多い (8% [28 of 334] vs 1% [four of 313], p=0·0001)、重度皮疹多い (23% [79 of 334] vs 2% [five of 313], p<0 br="br">

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