この知見ではCKD検診正当性の根拠にはならない
(慢性腎臓病(CKD) 検診・治療は エビデンスに乏しい メタボ+CKD検診なんて詐欺に詐欺を重ねてるようなモノ H24.04.19)むしろ、加齢層での検診根拠が要求されたと解釈することも出来る。
Age and Association of Kidney Measures With Mortality and End-stage Renal Disease
Stein I. Hallan, et. al.; for the Chronic Kidney Disease Prognosis Consortium
JAMA. 2012;():1-12. doi:10.1001/jama.2012.16817.
【概要】 Chronic kidney disease (CKD)は高齢者で頻度多いが、低eGFRと抗アルブミン尿のリスクの意味合いは全年齢層で議論のあるところである。
【目的】 相対リスク・絶対リスクを検討することで、eGFRとアルブミン尿の年齢による影響修正可能性(介入)を評価
【デザイン、セッティング、被験者】 個別レベルのメタアナリシス(アジア、オーストラリア、ヨーロッパ、北米/南米 2051244名、33名の一般住民、(血管疾患)高リスク・コホート、13のCKDコホート)
1972-2011年、フォローアップ期間(レンジ, 0-31年間)
【主要アウトカム測定項目】 死亡率・(eGFRとアルブミン尿分類による)終末期腎疾患(ESRD)ハザード比 (HR)をメタ解析(年齢カテゴリー横断的、性別、人種、心血管疾患、糖尿病、収縮期血圧、コレステロール、BMI、喫煙補正)
絶対的リスクはHRと平均的発症率で推定
【結果】 死亡 (112 325 件)、 ESRD (8411 イベント)リスクは低eGFRとアルブミン尿高度ほどどの年齢カテゴリーでも高い。一般的・高リスクコホートでは、eGFR減少による相対的死亡率リスクは、年齢増加後と減少
たとえば、「eGFR 45 mL/min/1.73 m2 vs 80 mL/min/1.73 m2」補正 HRは、18-54歳、 55-64歳、 65-74歳、 75歳以上のカテゴリーそれぞれで 3.50 (95% CI, 2.55-4.81、 2.21 (95% CI, 2.02-2.41)、 1.59 (95% CI, 1.42-1.77)、 1.35 (95% CI, 1.23-1.48) (P <.05 for age interaction)
同じ比較を絶対的リスク差で比較すると、高年齢で高い (1000人年あたりの超過死亡 9.0 [95% CI, 6.0-12.8]、 12.2 [95% CI, 10.3-14.3]、 13.3 [95% CI, 9.0-18.6]、 27.2 [95% CI, 13.5-45.5] )
アルブミン尿増加毎に、加齢による相対リスク減少は明確で無くなり、絶対的リスクの差は高齢ほど増加する (1000人年あたりの超過死亡比較(アルブミン・クレアチニン比 300mg/g vs 10mg/g) 7.5 [95% CI, 4.3-11.9]、 12.2 [95% CI, 7.9-17.6]、 22.7 [95% CI, 15.3-31.6]、 34.3 [95% CI, 19.5-52.4])
CKDコホートにおいて、死亡率補正相対ハザードは、年齢と共に減少せず
すべてのコホートで、低eGFRあるいは高度アルブミン尿のESRD相対リスク・絶対リスク差は年齢カテゴリー毎では同程度。
【結論】 低EFRと高度アルブミン尿は独立して死亡率・ESRDと相関し、住民広汎的に年齢層関係なく相関する。
高年齢層では、死亡率は相対リスクでは低下するが、絶対リスクでは増加する。
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