The benefits and harms of breast cancer screening: an independent review
The Lancet, Early Online Publication, 30 October 2012doi:10.1016/S0140-6736(12)61611-0
メタアナリシスにより、対照群比較で検診群は、死亡相対リスク 0.80(95%信頼区間 0.73-0.89)
内部バイアスなど検討後も合理的な推定であるとした。
・ 検診招待群でのがん診断比率として表現した場合の“超過頻度”推定は、11%(95%信頼区間 9-12)。
・ 積極的検診期間のがん診断比率として表現した場合の“超過頻度”推定は、19%(15-23)。
一方、過剰診断に関する推定は観察結果の結果としての存在することはその通りだが、その強さは信頼できるものではないとした。
・ 50歳の1万人の米国女性がそれ以降20年間検診を勧められた場合、乳がん死亡予防 43名、過剰診断は、乳がん(侵襲型・非侵襲型) 129例を生じることとなる。
・ すなわち、1名の乳がん死予防のために、3名の誤診・治療を生じることとなる。
・ 50-52歳の女性30万7千名が毎年良質の検診を勧められたとして、その後20年間に1%強に過剰診断・誤診にであうことになる。
委員会は、従来の同様な研究結果と一致した結果であったとして、乳がん検診提供は、多くの女性では許容され、価値があると判断。
情報提供に関して、トランスペアレンシーが確保され、客観的に検診に誘うインフォームドコンセントがなされるべきとした。
Effect of Screening Mammography on Breast-Cancer Mortality in Norway
Mette Kalager, et. al.
N Engl J Med 2010; 363:1203-1210 September 23
↑
ほぼ同様の結論
日本の検診、とくに、がん検診では、“がんゼロ”などとできもしないスローガンだけで、実際の効果と有害性説明無く、検診がなされている。
番組きっかけの乳がん検診 TBSに医師らが中止要望 2010年 06月 10日医療の現場では、インフォームドコンセントを強要するくせに、検診は野放し・・・ そういう日本の現状
40歳代の乳がんリスク 2012/07/27
0 件のコメント:
コメントを投稿