2012年11月15日木曜日

心血管疾患既往患者: 瞑想法により心血管アウトカム改善

AHAの Circulation:Cardiovascular Quality and Outcomes誌掲載

Maharishi Mahesh Yogi (1918–2008):マハリシ・マヘーシュ・ヨーギーに由来する、瞑想法で、一時期企業でも“瞑想研修”と題して、企業福利厚生で行われていた。
オフィシャル: http://www.tm.org/


超越瞑想:Transcendental Meditation (TM) programは、心血管リスク要素、候補的エンドポイント、死亡率へ改善効果をもたらすという報告。


Stress Reduction in the Secondary Prevention of Cardiovascular Disease
Randomized, Controlled Trial of Transcendental Meditation and Health Education in Blacks
CIRCOUTCOMES.112.967406 Published online before print November 13, 2012, doi: 10.1161/​CIRCOUTCOMES.112.967406
黒人の心血管系疾患率は異常に高い。心理・社会的ストレスがこの乖離を生んでるのではという仮説。心血管リスク要因、候補エンドポイント、死亡率改善効果がもたらされたという、今までのTMプログラムを用いたストレス軽減トライアル報告がある
201名の冠動脈疾患を有する、黒人男女ランダム化対照化トライアル
TMプログラムにランダム割り付け
プライマリエンドポイントは、全死亡・心筋梗塞・卒中組み合わせ
セカンダリエンドポイントは、心血管死亡・血管再検・心血管入院、血圧、心理・社会的ストレス要素・ライフスタイル行為

フォローアップ平均5.4年間

TM群では、プライマリエンドポイントは、48%リスク減少(ハザード比, 0.52; 95% 信頼区間, 0.29–0.92; P=0.025)
同様に、セカンダリエンドポイント24%リスク減少t (ハザード比, 0.76; 95% 信頼区間, 0.51–0.1.13; P=0.17)

収縮期血圧 4.9mmHg(95%信頼区間 -8.3~-1.5mmHg, p=0.01)、怒り表現(p<0 .05=".05" blockquote="blockquote" nbsp="nbsp">
アドヒアランスは生存率と関連

結論としては、選択心身相関、TMプログラムは、冠動脈疾患に対し、有意に死亡率、心筋梗塞、卒中のリスク減少を認め、これらは降圧効果、心理・社会的ストレス要素減少と関連するというもの



ハードなアウトカムと思われるが、かなりの効果が示されている。


ただ、瞑想のアウトカム改善効果、単に薬剤コンプライアンス改善効果だけの可能性もあるのだが・・・
 ↓
高血圧への瞑想法の有効性 ・・・ 薬剤服用遵守性改善だけの効果? 2012/11/05

上述のCCOQ誌掲載論文では、心理的ストレスと結びつけたがってるようにみえるがどう反論する?




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