2012年11月16日金曜日

神経筋疾患気切:発語システム上のPEEP圧設定は患者任せで良い

神経筋疾患による在宅人工呼吸患者で、気管切開人工呼吸依存患者のautonomyのためにも、呼気PEEPを利用した発語システム導入は望ましい。

たとえば・・・
http://www.passy-muir.com/what_is


 以下のトライアルは、ResMedのシステムらしい


PEEP値を補正しなければならないのだが、それは、患者主導の評価で良いという話。sそして、患者コントロールPEEPは、高度PEEPにて呼吸系トレランス良好で、有意に会話機能の改善をもたらす。

Effect of patient-controlled PEEP on the speech of ventilated tracheostomized neuromuscular patients
Marine Garguilo et. al.
CHEST. 2012 doi:10.1378/chest.12-0574
上気道での呼気が十分可能なレベルのPEEPを、Optimal PEEP-level(PEEPeff)と定義

12名の神経筋疾患人工呼吸依存患者

PEEPなし、中間PEEP(PEEP50)で、会話、スパイロメトリーデータを検討
流量・気道圧測定
マイクロホーンスピーチ記録で、理解度評価、知覚認識スコア、韻律評価を含む発語定量的測定・質的評価のためにPEEP条件を盲目化したスピーチ療法士が行う

文書読み時間、発声気流量、発声時呼吸サイクルの利用、スピーチの快適さのいずれも、PEEP増加にて改善、しかし、定量的パラメータは不変であった。

スピーチ中の上気道活用時の呼気量増加のため、生じた効果と思われ、9名全員で呼吸回数増加も生じていた。

PEEP10.0[9.5-12.0]cm水柱でも、呼吸快適性は不変

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