2012年12月5日水曜日

尿路感染:抗生剤治療7日間超では、再発率多く、C.difficile感染リスク増加

尿路感染治療期間は、7-14日間と書かれてることが多い。7日間と14日間に差は無いのか?



Urinary Tract Infection in Male VeteransTreatment Patterns and Outcomes
Dimitri M. Drekonja, et. al.
Arch Intern Med. 2012;():1-7. doi:10.1001/2013.jamainternmed.829.

4,854,765名の在郷軍人男性外来患者中、33,336名患者の39,149回の尿路感染エピソードで、33,336の指標症例(85.2%)を含み、1772回の早期(30日未満)再発(4.5%)、4041回の遅延(30日以上)再発(10.3%)

最頻度抗菌薬は、 ciprofloxacin (62.7%) と trimethoprim-sulfamethoxazole (26.8%)

治療短期間(7日間以内)は35.0%
治療長期間(7日間超)は65.0%

指標症例のうち、早期再発4.1%、遅延再発9.9%

治療期間の長さは、早期・遅延再発と相関せず
しかし、短期治療期間に比べ、後期再発、治療期間長い場合、再発増加t (10.8% vs 8.4%, P < .001)、多変量解析でも確認 (odds ratio, 1.20; 95% CI, 1.10-1.30)


加えて、長期間治療では、C difficile感染リスクが有意に高い (0.5% vs 0.3%, P = .02) 、多変量解析でも示唆 (odds ratio, 1.42; 95% CI, 0.97-2.07)


ケトプロフェン併用禁忌ということで、ケトプロフェン貼付剤使用患者では使えないシプロキサン・・・

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