2012年12月5日水曜日

IDSA担癌発熱性好中球減少症ガイドライン導入による効果例

Infectious Diseases Society of America (IDSA)の担癌患者FN(発熱性好中球減少症)ガイドライン


日本語: 好中球減少を呈する癌患者に対する抗微生物薬の使用に関する実践的臨床ガイドライン:米国感染症学会による2010年改訂版
http://www.idsociety.org/uploadedFiles/IDSA/Guidelines-Patient_Care/PDF_Library/0402_IDSA%20FN%20_CID%202011-52%20Japanese%20reprint.pdf



Flores B, et al "Development of an antibiotic algorithm for febrile neutropenia" ASHP 2012; Abstract 170.
medpage:http://www.medpagetoday.com/MeetingCoverage/ASHP/36260

年齢中央値55歳、 50名の患者でアルゴリズムのアドヒアランス評価
半数が 造血系悪性疾患、残りが固形腫瘍。
  • 初期単剤 84% versus 56%
  • EDで2時間内の抗生剤投与 67% versus 53%
  • 適切な抗菌剤 escalation, 76% versus 44%
  • 適切な抗菌 de-escalation, 52% versus 35%
  • 適切な抗菌薬治療期間 86% versus 68%
バンコマイシン使用は、96%から84%へ減少
この施設である血液・腫瘍専門病棟での薬剤抵抗性エンテロコッカス、黄色ブドウ球菌種減少のために合理的。グラム陽性菌培養48時間内陽性なら、バンコマイシンは中止し、cefepimeのようなβラクタム投与継続すべきというIDSA推奨にある。
(VCMの第1選択禁止、グラム陰性桿菌を抗菌スペクトラムに含むβラクタム剤単剤推奨;セフェピムの死亡率低下の有用性は示唆されているが必ずしも一致してない、他ピペラシリン・他ぞばくたむ、イミペネム/シラスタチン、メロペネムなどが推奨)


治療中止に関しては医師たちは関心が少なく、常時なされてないことが問題。


所見出現2時間内治療開始は、迅速性が重要なため、 さらに改善が必要。






clinical questionと推奨・コメント文の一覧 - 日本臨床腫瘍学会


http://www.jsmo.or.jp/news/jsmo/doc/20120426.pdf

0 件のコメント:

コメントを投稿

noteへ実験的移行

禁煙はお早めに! 米国における人種・民族・性別による喫煙・禁煙での死亡率相違|Makisey|note 日常生活内の小さな身体活動の積み重ねが健康ベネフィットをもたらす:VILPA|Makisey|note