2012年8月31日金曜日

X線所見のないMRI異常の病的意味は無い

MRIだと異常を認めるが膝レントゲン所見のない中年・高齢者の脛骨大腿骨関節(tibiofemoral joint)の病変は、変形性関節症を示すわけではない。これは、疼痛の有無と無関係。



Prevalence of abnormalities in knees detected by MRI in adults without knee osteoarthritis: population based observational study (Framingham Osteoarthritis Study)
BMJ 2012; 345 doi: 10.1136/bmj.e5339 (Published 29 August 2012)
Cite this as: BMJ 2012;345:e5339

Frminghamの地域コホート、50歳超のレントゲン上所見のない710名

この被験者710名のうち、女性393(55%)、白人660(93%)
1ヶ月内膝痛206名(29%)

平均年齢62.3%、平均BMI 27.9

包括的異常所見頻度は89%(631/710)

骨棘形成(osteophyte)が最も多い(74%, 524/710)所見、軟骨ダメージ (69%, 492/710) 、骨髄病変(52%, 371/710)

高齢になるほど、MRIの異常所見すべての種類で頻度増加。

BMI群間に有意な特性差頻度認めず

異常所見一つでもある場合の頻度は疼痛、疼痛無しでも高頻度  (90-97%,、86-88%)

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