2013年1月16日水曜日

人工呼吸下経腸栄養:胃内残量モニタリング ・・・ 目標カロリー摂取可能比率高い

人工呼吸中、モニタリング下経腸栄養により、目標通りのカロリー投与可能となり、非劣性評価となった。


"Effect of not monitoring residual gastric volume on risk of ventilator-associated pneumonia in adults receiving mechanical ventilation and early enteral feeding: A randomized controlled trial"
Reignier J, et al
JAMA 2013; 309: 249-256.

胃内残量モニタリング(RGV:residual gastric volume、GRVって表現もあるようだ)を用いた場合と未使用とのVAP(人工呼吸器関連肺炎)リスクの比較

ランダム化、非劣性、オープンラベル、多施設トライアル

・胃内残量モニタリング無し、対照群は逆流と嘔吐のみモニタリング
・腸管栄養不耐性は逆流及び嘔吐、胃内残量(<250mL)に応じて投与


2日超の侵襲的人工呼吸必要成人で、9FrICU挿管下、36時間以内の腸管栄養投与
452名をランダム化し、ITT解析449名


ITT解析において、VAP 介入群 38/227(16.7%、対照群 35/222(15.8%)(差、 0.9%; 90% CI, -4.8% ~ 6.7%)

他のICU肺炎、同様、器械式人工呼吸期間、ICU滞在期間、死亡率に有意差認めず。
100%カロリー目標患者比率は、介入群で多い(オッズ比、 1.77; 90% CI, 1.25-2.51; p=0.008)
同様に、per-protocol対象でも同じ結果。

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