今回、ヒトのコホート研究で、妊娠早期にクラリスロマイシン使用による流産・重大奇形との関連性が報告された。
デンマーク 1997-2007年の国内コホート研究、 Fertility Database使用。
"Clarithromycin in early pregnancy and the risk of miscarriage and Malformation: a register based nationwide cohort study"
Andersen JT, et al
PLOS ONE 2013; 8(1): e53327.
妊娠 931504 (出生 705837、流産 77553、堕胎 148114)
第1トリメスター中クラリスロマイシン使用 401、うち、40(10.0%)で流産、3.6%で先天奇形
クラリスロマイシン暴露後流産ハザード比は1.56(CI95%、1.14-2.13)
ペニシリン、エリスロマイシンの場合は、流産ハザード増加見られず
クラリスロマイシン暴露による奇形頻度有意増加は見られず(OR=1.03(CI95% 0.52-2.00)
妊娠可能女性に対しても、マイコプラズマ肺炎や成人・百日咳など話題になることが多く、クラリスロマイシン投与機会増加の可能性がある。実地臨床家としては、注意が必要だろうし、患者さん側も、薬剤処方・服薬時、妊娠可能性に常に留意していただきたい。
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