ACE阻害剤/ARB・降圧利尿剤を含む多剤治療において、NSAIDs併用すると、急性腎障害発症リスク増加するという注意すべき報告がなされた。
nested case-control analysisの症例対照後顧的検討
利尿剤、ACE阻害剤、ARBからなる2薬剤合剤・降圧剤に、NSAIDsを加えたとき、急性腎障害リスク増加の可能性示唆
Concurrent use of diuretics, angiotensin converting enzyme inhibitors, and angiotensin receptor blockers with non-steroidal anti-inflammatory drugs and risk of acute kidney injury: nested case-control study
BMJ 2013; 346 doi: http://dx.doi.org/10.1136/bmj.e8525 (Published 8 January 2013)
UK Clinical Practice Research Datalink
48万4872名の降圧薬使用者のコホート
現行の2・3剤併用降圧剤+NSAIDs使用と、急性腎障害との関連性をrate ratioで比較
平均フォローアップ5.9年(SD 3.4年)、急性腎障害 2215(1万人年あたり 7)
全体では、利尿剤もしくはACE阻害剤もしくはARBを含む2剤併用現行使用では急性腎障害発症リスク増加と関連しない
一方、3剤併用は急性腎障害発症率増加と関連 (rate ratio 1.31, 95% 信頼区間 1.12 ~ 1.53)
二次解析すると、最大リスクは使用30日めに見られる(rate ratio 1.82, 1.35-2.46)
NSAIDSは、最低限、最小期間で・・・
NSAIDs適正使用;アメリカ心臓病協会科学的ステートメント COX2阻害剤心血管系副作用など H25/01/07
“治療抵抗性高血圧”と、降圧剤治療のベネフィットばかりフィーチャーするのでなく、やはりリスクも配慮すべき!
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