ここで言う抗酸化ビタミンは、ビタミンE、βカロテン、ビタミンC
血中抗酸化ビタミン 濃度増加には有効だが、実際の予防効果に関して疑問が持たれていた。多くのトライアルデータにてその予防効果は明確になってない。
いくつかの大規模トライアルがなされそれを含むメタアナリシスがなされ、改めて、効果無きことが証明された。
Effect of Antioxidant Vitamin Supplementation on Cardiovascular Outcomes: A Meta-Analysis of Randomized Controlled Trials
Ye Y, Li J, Yuan Z (2013)
PLoS ONE 8(2): e56803. doi:10.1371/journal.pone.0056803
PubMed、 EmBase、 Cochrane Central Register of Controlled Trials、 参照文献主要参照検索
心血管系アウトカムへの抗酸化ビタミンの効果プラシーボ比較の報告に関するランダム化対象トライアルを登録
解析アウトカムは主要心血管イベント、心筋梗塞、卒中、心死亡、総死亡、可能性ある副事象
12の統計にてトライアル間heterogeneity計算、randam-effect meta-analysisにて 心血管疾患アウトカムリスク推定
2名のレビューアーにより独立した抽出、そしてコンセンサスに達した
293の独立した研究のうち、15トライアル、188209被験者を含む
これらの研究中、主要心血管イベント 12749、 心筋梗塞 6699、 卒中 3749、 総死亡 14122、 心死亡 5980
抗酸化ビタミンサプリメントは、プラシーボに比較し、主要心血管イベント (RR, 1.00; 95%CI, 0.96–1.03)、心筋梗塞 (RR, 0.98; 95%CI, 0.92–1.04)、 卒中 (RR, 0.99; 95%CI, 0.93–1.05)、総死亡 (RR, 1.03; 95%CI, 0.98–1.07)、 心血管死亡 (RR, 1.02; 95%CI, 0.97–1.07)、血管再建 (RR, 1.00; 95%CI, 0.95–1.05)、総 CHD (RR, 0.96; 95%CI, 0.87–1.05)、 狭心症 (RR, 0.98; 95%CI, 0.90–1.07)、 うっ血性心不全 (RR, 1.07; 95%CI, 0.96 to 1.19)
【結論】抗酸化ビタミンサプリメントは、主要心血管イベント、心筋梗塞、卒中、総死亡、心血管死へ無影響・無効果
サプリメント業者さんたちにとって、効果無いだけで良かったのでは・・・
抗酸化物質だけを大量にとると酸化促進物質として溜まる 2011年 06月 09日
寿命を短くしたければビタミンE大量サプリメントをどうぞ 2004年 11月 11日
実害の可能性も示唆されているだけに・・・
無効かなのに、サプリメント・ビタミン購入摂取する意味あるのだろうか?
世の中には金をどぶに捨てたい人が多い
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