日本では、ロスバスタチン:クレストール 通常10mgまで、家族性20mgまで、アトルバスタチン:リピトール 通常10mg、重症40mgまで、 シンバスタチン:リポバス 通常5mg、重症20mgと添付文書上は記載がある。日本でも、以下の論文定義による高potencyスタチン治療として、クレストール10mg、 リピトール 20mg以上の場合が存在する。
高potencyスタチン治療により4ヶ月間に急性腎障害入院発生率増加の可能性
既存腎障害である、CKDの有無と無縁というのが予測可能性の上で、懸念として浮かび上がる。
Use of high potency statins and rates of admission for acute kidney injury: multicenter, retrospective observational analysis of administrative databases
Colin R Dormuth, et. al.
Canadian Network for Observational Drug Effect Studies (CNODES)
BMJ 2013; 346 doi: http://dx.doi.org/10.1136/bmj.f880 (Published 19 March 2013)
目的 急性腎障害と高potencyスタチン vs 低potency スタチン間の相関性定量的評価デザイン コホート研究・メタアナリシスベースの9つの住民ベース行政データベースの後顧的観察分析研究。ネステッド症例対照デザインによる各データベース被治療解析。スタチン現行・既往暴露の期間ばらつきに対する発生率を高potency、低potencyスタチンを、conditonalロジスティック回帰を用いた比較推定。発生比率は共役高次元propensityスコア項目で補正。セッティング カナダ7地域、二つのUK・USデータベース被験者 2 067 639 名(40歳以上、1997年1月1日から2008年4月30日までのスタチン新規使用。急性腎障害入院各人を10対照とマッチ化。介入 前年にコレステロール低下薬剤されてない場合・ナイアシン処方の場合、薬剤調剤イベントを新規とする。高potencyスタチン治療は、ロスバスタチン10mg、アトルバスタチン20mg、シンバスタチン40mg以上をその定義とする; 他の全てのスタチン治療法を低potencyとする。スタチンpotencyグループを慢性腎不全有無のコホートに分割。主要アウトカム測定 急性腎障害相対的入院比結果 200万名超(非慢性腎臓病(CKD) 2,008,003名、慢性腎臓病 (CKD) 49636名)中、特性マッチ化させ、類似potensity score患者で比較。現行治療120日間内で、非CKD患者での急性腎障害入院イベント 4691、CKD患者での入院イベント 1896で、治療開始120日以内の高potencyスタチン服用者では、34%入院率高い (fixed effect rate ratio 1.34, 95% 信頼区間l 1.25 〜 1.43)。CKD患者での高potencyスタチン服用者では、入院率増加は大きくない(1.10、0.99〜1.23)。 heterogeneity χ2 検定により患者site横断的に確認(注;CKD患者以外全て有意差無しで、全体的に解釈上影響なしのようだ)。
結論 高potencyスタチン使用は低potencyスタチン使用に比べ、入院を伴う急性腎障害発生率増加と相関する。スタチン使用120日で最も強い影響を受けるようだ。
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