2013年4月25日木曜日

重度精神疾患でも、行動的減量介入有効




重篤なメンタル疾患の場合、肥満・過体重が多い。にも関わらず、減量トライアルで除外されている。ライフスタイル修正介入によるadaptationにとって必要なはず。
18ヶ月テーラー化行動的減量介入を重篤な精神疾患成人に行ったもの。

ランダム割り付け・グループ対照治験

被検総数 291名、統合失調症・統合失調感情障害 58.1%、22.0%が双極性障害、12%が大うつ

A Behavioral Weight-Loss Intervention in Persons with Serious Mental Illness
Gail L. Daumit, et. al.
N Engl J Med 2013; 368:1594-1602


ベースラインでのBMI 36.3、平均体重102.7kg
279名の被験者で18ヶ月データ入手
介入群体重減少は徐々に生じ、対照群と有意な差が、どのフォローアップ時点でも生じている。
18ヶ月時点で、群間差平均(介入群ー対照群の差)は -3.2 kg (p=0.002)
介入群37.8%で5%以上の初期体重からの減量し、対照群は22.7%であった (p=0.009)

副事象群間差認めず


介入群は、基礎概念として、社会認知行動療法自己管理理論に基づく、スキル構築・環境的サポートの精神疾患リハビリテーション基本概念とともに施行

Bandura A, ed. Social foundations of thought and action: a social cognitive theory. Englewood Cliffs, NJ: Prentice-Hall, 1986.
記憶障害、実行機能障害に着眼したテーラー化したやりかたの構築、情報を小分けにして、繰り返す方法論など工夫をおもなったもの


肥満介入だけじゃなく、喫煙への介入も検討してほしい
ただ、かなりの手間がいるようで、公費などの検討のための、コスト効果分析が必要だろう。

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