2013年4月15日月曜日

青年期:間接・直接喫煙とも、腎機能低下をもたらす

喫煙は、青年期米国人においてeGFR減少と関連し、小児期腎機能への悪影響のエビデンス示唆する。

Kidney Function and Tobacco Smoke Exposure in US Adolescents
Esther García-Esquinas,  et. al.
Pediatrics peds.2012-3201; Published online April 8, 2013 (10.1542/peds.2012-3201)

12-17歳、7516名、NHANES 1999-2010、クレアチニンとコチニン濃度測定

eGFR、血中コチニン濃度 中央値 は、それぞれ 96.8 (85.4–109.0) mL/minute per 1.73 m2 and 0.07 (0.03–0.59) ng/mL,

多変量補正後、5分位比較のeGFR 1.1mL/min/1.73 m2 (95% 信頼区間 [CI]: -1.8〜-0.3)毎血中Cr増加

受動喫煙としての、血中コチニン3分位に対するeGFRの差平均はそれぞれ、 −0.4 (−1.9 〜 1.2)、 −0.9 (−2.7 〜 0.9)、 −2.2 (−4.0 〜 −0.4) mL/min./1.73 m2 (P = .03)

直接喫煙では、それぞれ、 0.2 (−2.2 〜 2.6)、 −1.9 (−3.8 〜 0.0)、 −2.6 (−4.6 to −0.6) mL/min./1.73 m2 (P = .01)


タバコに多数の有害物質があるというのは事実、そして、コチニン濃度で確認できる受動喫煙の数値的影響も事実。受動喫煙による健康被害を全て否定するには、ずいぶんなエネルギーが必要だと思うのだが・・・。

世の中には、批判を、自らの糧にできる人たちが居るようで、うらやましいバイタリティー、でも、かかる人たちの主張に左右されて、健康被害が出たんじゃたまらない。

がん及び疫学の専門でもないのに、がんと喫煙関係否定してる大学の先生がいるのに驚いた。time delay factorを無視した横断的研究がその論拠の中心のようだが、ハザードモデルを用いることのない分野なのだろうか・・・youtubeでそのテレビ放送みて驚いてしまった。病理組織学をその根拠としてルところを見ると、JT側証人のあの病理学者の影響があるのだろう。




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