2013年5月2日木曜日

美容豊胸術既往者では、乳がん発見後の生存率悪化

美容的豊胸術で、早期診断及び診断の困難さを生じ、乳がん死亡率悪化という結論になりそうだが、筆者等の結論は慎重。

乳がん診断女性の病期分布で、美容目的の豊胸手術既往とそうでないものの差がある。乳がん診断後予後に関し、システマティック・レビューとメタアナリシス

Breast cancer detection and survival among women with cosmetic breast implants: systematic review and meta-analysis of observational studies
BMJ 2013; 346 doi: http://dx.doi.org/10.1136/bmj.f2399 (Published 30 April 2013)

【結果】12研究での初回メタアナリシスの包括的オッズ比は、
乳がん診断時非限局性病期発見 豊胸術有り vs 無し 1.26(95% 信頼区間[CI], 0.99-1.60; p=0.058; I2=35.6%)
5つの研究に基づく2つめのメタアナリシスにて、美容目的豊胸術と生存率に相関関連評価。このメタアナリシスにて、豊胸術後の乳がん生存率の減少認めた  (乳がん特異的死亡率包括的ハザード比1.38, 95% CI 1.08 to 1.75)

【結論】研究出版データにより、美容的豊胸術は、その後の乳がん診断後の生存率に関し悪影響を与えている。この所見の解釈は注意が必要で、生存率メタアナリシスでは、必ずしも寄与要素補正されてないためである。さらなる検討が必要かも

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