2013年5月8日水曜日

COPD:運動による血行動態反応



Haemodynamic responses to exercise in patients with COPD
ERJ May 1, 2013 vol. 41 no. 5 1031-1041

左室機能障害除外、合併症存在除外されたCOPD外来患者の前毛細血管性肺高血圧の頻度と運動時血行動態血管反応特性検討
98名のCOPD患者で、安静時、臥位運動間の右室カテーテル検査
平均肺動脈圧(Ppa)、肺毛細血管楔入圧(Ppcw)、心拍出量(CO)を安静時・運動時測定
運動誘発性の平均Ppa増加は、血流、平均Ppa/CO、workload(W)、平均Ppa/W増加とともに増加と解釈された。

肺血管抵抗(PVR)と肺動脈コンプライアンス(PAC)計算
安静時PHは安静時平均Ppa25mmHg以上、安静時Ppcw15mmHg未満と定義した。
PHの頻度は、GOLD分類 stage II、III、IVでそれぞれ5%、27%、53%
絶対的運動誘発平均Ppa圧増加は、PHの有無と関連せず
PH無しの患者ではPH群と同じ血行動態反応を示し、PVR増加し、PACは減少、平均Ppa/COと平均Ppa/Wのスロープがよりsteepとなる。
運動によりCOPD患者の大多数で、異常な生理学的血行動態反応を示す。
COPD患者の運動時のPH定義は、将来、平均Ppaの絶対値よりというより、心拍出量やworkloadに対する平均Ppaのスロープでなされるべきだろう。


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