2013年5月23日木曜日

喫煙リスク・無症状患者:NLST研究:低放射線量CT (vs 胸部レントゲン比較) 死亡率減少


2002年8月から2004年4月までの、米国のセンター33カ所
被験者;55-73歳、無症状、喫煙歴 30 pack-years

低放射線量CTは、胸部レントゲン検診と比較して、肺がん死亡率 20%減少。

現在、米国がん協会(ACS)、NCCN(National Comprehensive Cancer Network)、ACCPは、CT肺がん検診を推奨している。NCCNは、50歳、喫煙歴 20pack-years、他のリスク要素に適応拡大を見込んでいる。CT検診が次第に拡大する方向にあるようだ。


Results of Initial Low-Dose Computed Tomographic Screening for Lung Cancer
The National Lung Screening Trial Research Team
N Engl J Med 2013; 368:1980-1991May 23, 2013
DOI: 10.1056/NEJMoa1209120

53,439名検討総数中割り付け
・低放射線量CT 26,715
・胸部レントゲン 26,724 
実際の検診施行
・低放射線量CT 26,307 (98.5%)
・胸部レントゲン 26,035 (97.4%)

陽性結果
・低放射線量CT 7191(27.3%)
・胸部レントゲン 2387(9.2%)
少なくとも1回のフォローアップ診断施行
・低放射線量CT 6369(90.4%)
・胸部レントゲン 2176(92.7%)
画像診断を含むのは
・低放射線量CT 5717(81.1%)
・胸部レントゲン 2010(85.6%)
手術 
・低放射線量CT 297(4.2%) 
・胸部レントゲン 121(5.2%)
肺がん診断
・低放射線量CT 292(1.1%)
・胸部レントゲン 190(0.7%) 
肺がん診断(stage 1)
・低放射線量CT 158
・胸部レントゲン 70 
肺がん診断(stage IIB - IV)
・低放射線量CT 120
・胸部レントゲン 112 
感度
・低放射線量CT 93.8%
・胸部レントゲン 73.4% 
特異度
・低放射線量CT 73.5%
・胸部レントゲン 91.3%



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