2013年6月25日火曜日

体重やサイズだけを親が言い続けると食行動異常の引き金に、健康な食習慣問いかけは食行動異常防御的に

子供に健康的食習慣議論に問いかける場合、摂食障害に対する防御的効果が認められた。

すなわち、単に体重や体のサイズをコントロールするよう子供に問いかけてる両親の場合より、健康食習慣を問いかける場合の方が、ダイエット、不健康な減量習慣、極端な不健康減量行為、大食らい行為が有意に少ない。


Parent Conversations About Healthful Eating and Weight
Associations With Adolescent Disordered Eating Behaviors ONLINE FIRST
Jerica M. Berge,  et. al.
JAMA Pediatr. 2013;():1-7. doi:10.1001/jamapediatrics.2013.78. 

【論文重要性】  思春期体重関連の問題は大きい。思春期子供の両親が食習慣、体重について語ることが有益なのか、有害なのか? 
【目的】  健康食や体重についての親との会話と、子供の食行動異常についての相関性調査 
【デザイン】  2つのリンクした多レベルの住民ベース研究の横断解析 
【セッティング】 2009-2010年、学校で行われた人体計測評価・調査と両親居宅遂行調査 
【被験者】 2010年社会経済及び人種/民族分散サンプル(マイノリティー 81%、低収入 60%)世帯;Eating and Activity in Teens 2010 (EAT 2010) (n = 2793; 平均年齢, 14.4 歳)、Project Families and Eating and Activity in Teens (Project F-EAT) (n = 3709; 平均年齢, 42.3 歳) 
【暴露】 健康食行為と体重・サイズについての親の会話 
【主要アウトカム測定】 青年の食事、不健康減量行為、大食らい行為 
【結果】 体重関連の会話問いかける母・父の場合の子供は、より多くダイエットを行い、不健康な減量行為、大食らい行為が多い。
健康食行動についてのみフォーカスした会話を行う母親の場合、過体重・肥満思春期の子供は、よりダイエットが少なく、不健康減量行為が少ない。
加えて、両親からのデータをもつ思春期子供のサブ解析では、健康食習慣について会話を仕向ける両親では、過体重・肥満思春期子供はダイエット少なく、不健康減量行為も少ない。 
【結論・新知見】 体重/サイズにフォーカスした親の会話は、思春期児童の食行動異常リスクを増加させる。一方、健康な食習慣へフォーカスした場合は、食行動異常へ防御効果を示す。

でも、肥満・過体重の子供なのに、ダイエットを問題にしなくて良いのだろうか?
不健康食や極端なダイエットさえなければそれでよいのだろうか?

0 件のコメント:

コメントを投稿

noteへ実験的移行

禁煙はお早めに! 米国における人種・民族・性別による喫煙・禁煙での死亡率相違|Makisey|note 日常生活内の小さな身体活動の積み重ねが健康ベネフィットをもたらす:VILPA|Makisey|note