子供に健康的食習慣議論に問いかける場合、摂食障害に対する防御的効果が認められた。
すなわち、単に体重や体のサイズをコントロールするよう子供に問いかけてる両親の場合より、健康食習慣を問いかける場合の方が、ダイエット、不健康な減量習慣、極端な不健康減量行為、大食らい行為が有意に少ない。
Parent Conversations About Healthful Eating and Weight
Associations With Adolescent Disordered Eating Behaviors ONLINE FIRST
Jerica M. Berge, et. al.
JAMA Pediatr. 2013;():1-7. doi:10.1001/jamapediatrics.2013.78.
【論文重要性】 思春期体重関連の問題は大きい。思春期子供の両親が食習慣、体重について語ることが有益なのか、有害なのか?
【目的】 健康食や体重についての親との会話と、子供の食行動異常についての相関性調査
【デザイン】 2つのリンクした多レベルの住民ベース研究の横断解析
【セッティング】 2009-2010年、学校で行われた人体計測評価・調査と両親居宅遂行調査
【被験者】 2010年社会経済及び人種/民族分散サンプル(マイノリティー 81%、低収入 60%)世帯;Eating and Activity in Teens 2010 (EAT 2010) (n = 2793; 平均年齢, 14.4 歳)、Project Families and Eating and Activity in Teens (Project F-EAT) (n = 3709; 平均年齢, 42.3 歳)
【暴露】 健康食行為と体重・サイズについての親の会話
【主要アウトカム測定】 青年の食事、不健康減量行為、大食らい行為
【結果】 体重関連の会話問いかける母・父の場合の子供は、より多くダイエットを行い、不健康な減量行為、大食らい行為が多い。
健康食行動についてのみフォーカスした会話を行う母親の場合、過体重・肥満思春期の子供は、よりダイエットが少なく、不健康減量行為が少ない。
加えて、両親からのデータをもつ思春期子供のサブ解析では、健康食習慣について会話を仕向ける両親では、過体重・肥満思春期子供はダイエット少なく、不健康減量行為も少ない。
【結論・新知見】 体重/サイズにフォーカスした親の会話は、思春期児童の食行動異常リスクを増加させる。一方、健康な食習慣へフォーカスした場合は、食行動異常へ防御効果を示す。
でも、肥満・過体重の子供なのに、ダイエットを問題にしなくて良いのだろうか?
不健康食や極端なダイエットさえなければそれでよいのだろうか?
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