レジオネラ肺炎は、重症となりやすく、早期診断・治療が重要・・・
ICUに入院する重症肺炎側からみると、2番目の病因ということで、重症肺炎ではこのレジオネラ関連検査ルーチンとしての検査が必要。保険者査定に関しても、この事実を知らしめる必要がある。
18ヶ月のサンジエゴの4つの病院のICU多施設前向き臨床研究で、重症市中肺炎比率調査
重症CAP 104名(平均年齢 58.3±19.3歳、男性64.4%;APACHI IIスコア 16.7± 6.3; SOFA: 6.1± 3.2、 Pitt Bacteremia Score (PBS): 3.4± 2.5 、 PaO2/FiO2: 170.8± 87.1
病因判明 62名(59.6%)
肺炎球菌 27名 26%、 L. pneumophila 9 名、 8.6%で多かった
ロジスティック回帰解析にて ナトリウム濃度 130 mEq/L以下」の所見が L. pneumopila重症CAPの独立した推定因子 (OR 11.3; 95% CI 2.5-50.5; p= 0.002)
全体での死亡率 26%、 L pneumophilaでの死亡率は33%
PBS及びPneumoniaスコアは、死亡率の予後因子
IMPORTANCE OF LEGIONELLA PNEUMOPHILA IN THE ETIOLOGY OF SEVERE COMMUNITY-ACQUIRED PNEUMONIA IN SANTIAGO, CHILE
Francisco Arancibia, et. al.
Chest. 2013. doi:10.1378/chest.13-0162
「尿中抗原検出キット」
検出感度は70~80%,特異度は96%これに、H23年9月レジオネラ核酸同定(LAMP)検査が保険収載された。感度・特異とも良好とされる(参考)。
・極めて優れた迅速性,特異性を有し,臨床的有用性が高い
・長期(数週間)にわたり陽性となることがあるため,治癒過程,再燃などの
臨床的判断はその他の検査結果を踏まえ判断する ;参考
Pitt Bacteremia Score
熱(口腔内温度) >4
低血圧 2
人工換気 2
心停止
メンタル状況
不穏 1
混迷 2
昏睡 4
spectrum beta-lactamase production in nosocomial infections.;Ann Intern Med 2004; 140: 26–32.)
35℃以下もしくは40度以上40℃以上 2、 35.1-36℃もしくは39.0-39.9℃ 1、 36.1度から38.9度 0
急性の低血圧(収縮期血圧 30 mmHg超、拡張期血圧 20 mmHg超、昇圧剤注射必要、あるいは収縮期血圧 90 mmHg未満
覚醒 0
(Paterson DL, Ko WC, VonGottberg A et al. ; International prospective study of Klebsiella pneumoniae bacteremia: implications of extendedhttp://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/j.1469-0691.2009.02901.x/pdf
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