SLV306(ダグルトリル)は potent neutral endopeptidase (NEP) inhibitor+ endothelin-converting enzyme (ECE)-inhibitory activity剤の組み合わせ
内因性エンドセリン産生系阻害剤と、またはNEP・内因性エンドセリン産生系二重阻害活性剤と、NEP−阻害活性剤との組み合わせは、本態性高血圧、肺高血圧症、うっ血性心不全などの治療に関して期待されている。
さらに、2型糖尿病腎症患者の、エンドセリン転換酵素・神経エンドペプチダーゼ阻害剤併用によるアルブミン尿及び血圧への影響をみたもの
Effect on blood pressure of combined inhibition of endothelin-converting enzyme and neutral endopeptidase with daglutril in patients with type 2 diabetes who have albuminuria: a randomised, crossover, double-blind, placebo-controlled trial
The Lancet Diabetes & Endocrinology, Early Online Publication, 13 June 2013
イタリア2病院のランダム化交叉トライアル
18歳以上、尿中アルブミン 20-999 μg/分、収縮期血圧 <140 90="" hg="" mm="" mmhg="" p="">
1:1ランダム割り付け
daglutril (300 mg/day) →プラシーボ 8週間140>
プラシーボ → daglutril (300 mg/day) 8週間
交叉(4週間のwashout)
プライマリエンドポイントは、24時間尿中アルブミン排泄量(ITT)
セカンダリエンドポイントは、診察・通院血圧(24時間、昼間、夜間)、腎透析、濾過能、代謝・検査室検査
58名篩い分け、48名登録(22名:初期 daglutril →プラシーボ、 23:逆)
2005年5月から2005年12月までで、一次解析42名(20 vs 22)
Daglutril では、プラシーボ比較において、有意に24時間尿中アルブミン排泄量影響せず(変化差 −7·6 μg/min, IQR −78·7 〜 19·0; p=0·559)
24時間血圧判定完遂34名
Daglutrilでは有意に24時間収縮期血圧 (difference −5·2 mm Hg, SD 9·4; p=0·0013)、 拡張期血圧(—2·5, 6·2; p=0·015), pulse (—3·0, 6·3; p=0·019)、 平均血圧 (—3·1, 6·2; p=0·003) 減少、しかし、拡張期血圧は減少せず (—1·8, 9·9; p=0·245), pulse (—3·1, 10·6; p=0·210), or mean (—2·1, 10·4; p=0·205)
エンドセリン血中濃度増加
他のセカンダリエンドポイントは治療期間により差を認めず
プラシーボ3名、daglutril服用6名で、軽度治療関連副作用イベント:多くは顔面・末梢浮腫(4名がdaglutril服用者)
結論:Daglutrilは、高血圧症・2型糖尿病患者・腎症の血圧コントロール改善し、受容内安全特性。エンドセリン転換酵素と神経エンドペプチターゼ阻害剤は新しいアプローチ法となり得る?
プライマリエンドポイントで有意差認めてない・・・いんちき成分含有報告
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