2013年6月11日火曜日

SMART-MR研究【動脈疾患患者】:拡張期血圧低値 は、皮質下萎縮進展性に働く 、高血圧患者では降圧治療で進展予防的に働く

拡張期血圧  低値で、皮質下脳萎縮 目立つ

(間違えました、失礼)

"Blood pressure and progression of brain atrophy: The SMART-MR Study"
 Jochemsen H, et al
JAMA Neurology 2013; DOI: 10.1001/jamaneurol.2013.217.

2001−2005年ベースライン評価、2006−2009年フォローアップ評価の前向きコホート

冠動脈疾患、脳血管疾患、末梢動脈疾患、腹部大動脈瘤を有する663名(平均 [SD] 年齢 57 [9]歳、 男性81%)

ベースライン・フォローアップにおいて、自動区域化法で、脳実質領域、皮質灰白質領域、脳質領域(%ICV)を定量化し、脳全体、皮質、皮質下萎縮の進展評価

多変量補正回帰分析にて、ベースライン拡張期血圧(DBP)、平均動脈圧低値患者は、皮質下萎縮進行大きい。
低DBPと高DBPの間の、脳質領域区分平均差は、0.07% (95% CI, 0.01 - 0.14)
平均大動脈圧低値と高値の、差は、0.05% (95% CI, 0.00 - 0.10)

さらに、ベースライン血圧(拡張期血圧、平均動脈圧、収縮期血圧)高値 患者では、期間経過に伴い血圧減少する場合、血圧増加患者に比べ、皮質下萎縮の進展程度少ない。



結論:動脈系疾患を有する患者において、ベースラインの拡張期血圧低値は、皮質下萎縮進展性が強く、フォローアップ中の血圧の経緯に関連しない。
さらに、ベースライン高血圧(拡張期、平均、収縮期高値 )患者では、血圧減少に伴い、皮質下萎縮進展防止的な可能性がある。


超高齢者・85歳以上の高血圧・脈圧増加は、障がいADL・認知機能減弱を予防する ・・・ 高血圧・脈圧拡大の防御的作用
http://kaigyoi.blogspot.jp/2012/11/adl.html 

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