2013年7月1日月曜日

1型糖尿病へのいわゆるDNAワクチン治療


Plasmid-Encoded Proinsulin Preserves C-Peptide While Specifically Reducing Proinsulin-Specific CD8+ T Cells in Type 1 Diabetes
Sci Transl Med 26 June 2013:  Vol. 5, Issue 191, p. 191ra82 
Sci. Transl. Med. DOI: 10.1126/scitranslmed.3006103

engineered DNA plasmid encoding proinsulin (BHT-3021)、すなわち、プロインスリンをencodeしたエンジニア化DNAプラスミドで、1型糖尿病患者のβ細胞機能温存目的
病歴5年未満の18歳超1型糖尿病患者

BHT-3021 筋肉注射とBHT・プラシーボを2:1割り付け 12週間投与
安全性と免疫反応を盲験下モニター

BHT-3021の4投与量、すなわち、0.3、1.0、3.0、6.0mgの評価

Cペプチドを有効性・安全性指標とした


monometricなHLA抗原 class I分子のmultimer評価にてIslet-specific CD8+ T cell frequency評価

BHT-3021関連重篤な副作用イベントは見られず

Cペプチド値は全投与量レベルで改善

15週後1mg  (+19.5% BHT-3021 versus −8.8% BHT-placebo, P < 0.026)

BHT-3021群では関連しないラ氏島あるいは異物へのT細胞では反応せず、Proinsulin-reactive CD8+減少 (P < 0.006)
CD4T細胞でのインターフェロンγ、IL-4、IL-10産生では有意変化認めず

故に、投与経過に応じてCペプチド温存し、proinsulinをencodeするプラスミドが、CD8+ T細胞 frequency減少性に働く。

スタンフォード大学解説http://med.stanford.edu/ism/2013/june/diabetes.html

スタンフォード大学研究者たちのbreakthrough clinical trialで、免疫システムの特定部位をシャットダウン、すなわち、1型糖尿病患者において、CD8細胞が、プロインスリンを含むβ細胞をmisdirectして攻撃することが始まり、ワクチンを行うことで、体内のプロインスリン増加させるもの
DNA 'reverse'ワクチンは、免疫反応ブースト目的の従来のワクチンとは逆で、免疫反応の特定部分を意図的にturn offする(スイッチを切る)もの
http://www.foxnews.com/health/2013/06/26/breakthrough-reverse-vaccine-may-help-combat-type-1-diabetes/#ixzz2XQ8A3eh5



0 件のコメント:

コメントを投稿

noteへ実験的移行

禁煙はお早めに! 米国における人種・民族・性別による喫煙・禁煙での死亡率相違|Makisey|note 日常生活内の小さな身体活動の積み重ねが健康ベネフィットをもたらす:VILPA|Makisey|note