急性前骨髄細胞性白血病(APL)が、通常の化学療法をおこなわなくても治癒可能に・・・
アンディー・フグさんが劇的だった ・・・ 時代がもう少し後であれば・・・
34.4ヶ月のフォローアップ中央期間にて、ATRA(all-trans retinoic acid :トレチノイン)+arsenic trioxide(三酸化二ヒ素)で完全寛解率 77/77
一方、対照の化学療法ベース標準治療は75/79 (p = 0.12)
現時点の化学療法は、寛解率全体で95%を超えており、治癒率も90%を超える状況。
だが、化学療法は血液毒性の問題がある。トレチノイン+三酸化二ヒ素治療に期待が大きい。
162名のランダム割り付けで、2年時点イベントフリー生存率非劣性(5%以上差の無いことをターゲット)比較トライアルパイロット研究
Primary source:
Lo-Coco F, et al "Retinoic acid and arsenic trioxide for acute promyelocytic leukemia"
N Engl J Med 2013; 369: 111-121.
Lo-Coco F, et al "Retinoic acid and arsenic trioxide for acute promyelocytic leukemia"
N Engl J Med 2013; 369: 111-121.
Additional source:
ATRA+三酸化二ヒ素 vs 標準治療(ATRA-イダルビシン導入→ATRA+化学療法3サイクルの地固め→低用量化学療法+ATRAの維持療法)
ベースライン特性(年齢、白血球数、血小板数を含む)差認めず、ITT解析
血液学的完全寛解までの中央期間は、ATRA-三酸化二ヒ素群で32日、ATRA-化学療法/
標準治療群で35日 (p=0.61)
対照である標準治療群で導入治療期間中4名が死亡、このうち2名はdifferentiation syndromeで、一人は虚血性卒中、一人は気管支肺炎。
ATRA-三酸化ヒ素治療群2名で、導入治療を早期中止、一人は重要プロトコール侵害、そして他の理由として第三病日めのQTc間隔重度延長及び電解質異常
二年め結果として
・イベントフリー生存率 : 介入群 97% vs ATRA-化学療法 86% (p<0 .001="" p="0.01)</p">0>
・包括的生存率 : 介入群 99% vs ATRA-化学療法 (P=0.02)
・疾患フリー生存率 : 介入群 97% vs ATRA-化学療法 90% (P=0.11)
・再発累積率 : 介入群 1% vs ATRA-化学療法 6% (P=0.24)
副作用に関して、介入群はより血液毒性少なく、感染症少ないが、肝毒性が多い
特異的には、15日間を超える好中球減少・血小板減少 grade 3-4に関しては、介入群 26エピソード vs ATRA-化学療法群 59 エピソード (P<0 .001="" p="">0>
肝毒性grade 3-4の影響は、ATRA-三酸化ヒ素介入群 43/68 (63%) vs 対照群 4/69 (P<0 .001="" p="">0>
0 件のコメント:
コメントを投稿