2013年8月26日月曜日

コカイン:前頭皮質の持続性樹状突起新生という構造異常をもたらし、持続性の欲求行動学習の原因となる ・・・ ドラッグの難可逆性メカニズム

動物モデルで、コカイン服用により脳内の学習・記憶に関わる領域の構造変化報告。


Cocaine-induced structural plasticity in frontal cortex correlates with conditioned place preference
Nature Neuroscience (2013) doi:10.1038/nn.3498
Received 16 May 2013 Accepted 15 July 2013 Published online 25 August 2013


ドラッグ歴に関連する一連の流れは、ドラッグ欲求・要求を生じ、ドラッグ治療克服に大きな障害となる。マウスin vivo実験で、コカイン投与により、樹状突起新規形成とその累積が見られ、新しい持続性の樹状突起新生(spine gain)がコカインで条件付けされた場所を好む行動と関連することが示された。

このコカイン使用と関連する前頭皮質の樹状突起新生は、欲求行動を駆動する刺激学習関連構造変化をもたらす


喫煙習慣を含め、生涯において禍根を残すような習慣を是認するロジックを駆使する集団・個人は多いが、少なくとも、個人の価値観が固まらない若年においての暴露を容易にする環境だけは絶対悪だろう。

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