いままでは、受動喫煙と喘息悪化、心血管疾患、がんとの関連性はあきらかになっているが、受動喫煙ではCOPDリスクまではならないのではないか、と説明してきた。
これ以降は、複数箇所の受動喫煙は過去既往を含め、たばこ14本吸ってることに相当すると説明になった。
Passive smoking exposure is associated with increased risk of COPD in never-smokers
Stig Hagstad, et.al.,Chest. Published online December 19, 2013. 10.1378/chest.13-1349
【背景】 受動喫煙、あるいは環境喫煙(TS)は、がん、心血管疾患、小児喘息のリスク要素である。しかし、COPDとの関連は確立していない。
【目的】 To study ETS as a risk factor for COPD in never-smokers.
【方法】 Obstructive Lung Disesease in Northern Sweden (OLIN) データベース内3つの横断研究をプール化。2181名生涯非喫煙者中、2118名の構成化インタビュー、質許容スパイロメトリーを完遂。 COPDは、拡張剤後スパイロメトリー使用のGOLDクライテリアに従う。COPDとETSの相関を単独及び複数状況(居宅やら職場やら受動喫煙状況)で多変量ロジスティック回帰に基づきCOPDリスク要素補正計算。
【結果】 COPD 頻度は、ETS暴露とともに増加:
非ETS 4.2%、 自宅ETS ever 8.0%、 以前職場ETS 8.3%、 自宅ETS ever及び職場
ETS以前・現行) 14.7%;傾向検定 p = 0.003
65歳以上・自主報告喘息症例除外でも、同様傾向。
多状況のETS、例えば、自宅ever ETS環境、職場ETSの既往・現行を含め、COPDと強く相関する、 OR 3.80 (95% CI 1.29-11.2).
【結論】 住民ベースの過去喫煙歴無しのnever-smokerサンプルにおいて、環境喫煙は独立してCOPDと相関。この相関は、受動喫煙場所が多いほど強く関連性をもつ。
多場所の受動喫煙は、年齢に対して、COPDの最強リスク要素であり、能動喫煙の14本/日に相当するリスクである
この知見は、公的場所での喫煙を制限すべき、強力なアドボケート証拠である。
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