2014年1月9日木曜日

石器時代:糖類豊富なナッツ類採取から虫歯は広がった

peanut or tree nut (P/TN) allergyの疾病率増加しているがその原因は不明。

妊娠前後の豆類摂取が、その子供のアレルギー発症に関わるという話がある。


Prospective Study of Peripregnancy Consumption of Peanuts or Tree Nuts by Mothers and the Risk of Peanut or Tree Nut Allergy in Their Offspring
A. Lindsay Frazier,  et. al.,
JAMA Pediatr. Published online December 23, 2013. doi:10.1001/jamapediatrics.2013.4139


これは現代の話だが、ナッツ類と人間の関わりは古く、starchy plant(糖類豊富な食物)としてのナッツ類は、人間の口腔内細菌叢に変化をもたらし、虫歯などを生じさせた。


Earliest evidence for caries and exploitation of starchy plant foods in Pleistocene hunter-gatherers from Morocco
Louise T. Humphreya, et. al.
PNAS  doi: 10.1073/pnas.1318176111


 時代を大幅にさかのぼって考えると、栽培・畜産へ人類がその技術を獲得すると共に、発酵盛んな栽培食品が多くなり、虫歯の原因ともなっている。狩猟・採取食品から、栽培食物への移行が口腔微生物成分を変容させた。

 更新世(Pleistocene)時代の北アフリカでの虫歯高率原因となる野生食物が虫歯高頻度と結びつく。モロッコのGrotte des Pigeonの洞窟遺跡で、中石器時代から後の石器時代(luberomarurusian)で、Maghrebとして知られる埋葬がなされていたことが見いだされている。
 Macrobotanical残存物、食物残留物に、職業の痕跡があり、BP(年代測定)1万5千年から1万3千500年のことで、システマティックに、ドングリや松の実など野生植物採取・処理を行ってる。口腔病理検討によると、この時代に現代の先進国と同様の虫歯有病率を有し、51.2%というもの。発酵性糖質と、口腔内細菌叢病的変化は、この野生植物採取・加工との関わり合いで出現した。


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