2014年1月6日月曜日

バイスタンダーCPRは蘇生関与者多いと蘇生の質が上がる

あらためてウェブ検索すると、by-stander CPR (BCPR)は、そのまんま、バイスタンダーCPRって訳すのが王道? あらためて調べるとして、心肺停止時近くの人が心肺蘇生するBCPRは関与する人が多いほどその質が高まるという報告。
この場合のCPRの質とは、救急隊員場面評価で、胸部圧迫術が標準推奨に従っているかで、適切な位置、回数、深さで行われたかどうか(具体的には、圧迫術に関して成人では手の位置、乳幼児において指の位、回数が1分あたり100最低でもおこなわれたか、最低2インチかもしくは前後径1/3)。

金沢大学大学院医学保健学総合研究科の稲葉英夫教授(救急医学)らの報告

ただ、長期神経学的アウトカムに関して優劣有意差示されてない部分も検討必要と思う。


Medpageで紹介されている。
http://www.medpagetoday.com/EmergencyMedicine/EmergencyMedicine/43638

原著:Factors Associated with Quality of Bystander CPR: the Presence of Multiple Rescuers and Bystander-initiated CPR without Instruction
Inaba H., et. al.,
Resuscitation 2013; DOI: 10.1016/j.resuscitation.2013.12.019.


病院外心肺停止症例のうち、CPRの質は、バイスタンダー心肺蘇生開始の蘇生関与者数が多数だとそのオッズ比増加する( OR 2.8 ; 95% CI, 1.5 〜 5.6)
中心部、都市部でオッズ増加( OR 2.1, 95% CI, 1.3 〜 3.3)
バイスタンダー開始心肺蘇生でオッズ増加( OR 2.7, 95% CI, 1.1 〜 7.3) →私には意味が分からない
蘇生時間長いほどオッズ増加( OR 1.1, 95% CI 1.0 〜 1.1)



家族からなされた場合は、そのオッズ低く( p = 0.0001)
高齢者バイスタンダーでも低い ( p = 0.0005)
自宅でも低い( p , 0.0001)


しかし、神経学的に良好なアウトカムかどうかのイベント1年後評価では、蘇生の質の良否で有意差を認めない ( 2.7% vs 0% p= 0.14)
・・・これが意義ある検討数やサンプル評価されてるかどうかが問題と思う






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