2014年1月6日月曜日

【新たな治療ターゲット?】糖尿病血管合併症機序:高血糖→ゴルジ体内VEGFR2リン酸化促進→細胞表面VEGFR2 availability減少

M. Luisa Iruela-Arispe, PhD(the University of California Los Angeles)らのScience Signaling誌報告。


高血糖が、リガンド非依存性−血管内皮成長因子受容体2(VEGFR2) リン酸化促進をもたらすことを報告。(この高血糖による)Vascular epithelial growth factor receptor 2(VEGFR2)(活性化)シグナリングは、ゴルジ体コンパートメント内で生じ、細胞表面のVEGFR2のavailability減少を促進する。


ゴルジ体活性化は未発表だが、他の細胞内シグナリング分子は報告されていた。VEGFR2のリン酸化は内在性受容体キナーゼ活性化を必要とせず、Src family kinaseを介すると考えられる。抗酸化物質(NAC: N-アセチル-L-システイン)によるROS産生ブロックすると、細胞表面のVEGFR2欠乏を回復させることができることも見いだした。



Napoleone Ferrara, MDとJunji Moriya, MD, PhD(the University of California San Diego)はエディトリアルで、この治験は、今後糖尿病(及び高血糖による)血管疾患治療のターゲットとして見込まれると記述。

以上:http://www.medpagetoday.com/Endocrinology/Diabetes/43650を一部訳。




Primary source: Science Signaling
Source reference: Warren CM, et al "A ligand-independent VEGFR2 signaling pathway limits angiogenic responses in diabetes" Science Signaling 2014.

Additional source: Science Signaling
Source reference:Moriya J, Ferrara N "Inhibiting the response to VEGF in diabetes" Science Signaling 2014; DOI: 10.1126/scisignal.2004235.

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