2014年2月25日火曜日

システマティック・レビュー&メタアナリシス:非小細胞肺がん術前化学療法 ・・・ 相対リスク、絶対リスク減少効果

切除可能NSCLC、主に、病期 IB-IIIAにおいて、術前化学療法にて、包括的生存率、遠隔再発までの期間、再発無し生存率の改善を認めた。


Preoperative chemotherapy for non-small cell lung cancer: a systematic review and meta-analysis of individual participant data
The Lancet, Early Online Publication, 25 February 2014
NSCLC Meta-analysis Collaborative Group

15のRCT、2385名の患者で、手術前化学療法の生存率への有意ベネフィット
ハザード比 [HR] , 0.87, 95% CI, 0.78 - 0.96 p = p.007
死亡率相対リスク13%減少(トライアル毎ばらつきエビデンス無し)
絶対的生存改善インパクトとしては、5年で5%、40%から45%への改善である。

化学療法レジメン、スケジューリング、薬剤数、プラチナ製剤による、そして術後化学療法施行有無に関する生存率差の明確なエビデンス無し。

年齢、性、PS、組織型、臨床病期による特異的病型の術前化学療法へのベネフィット多寡に関する明確なエビデンス認めず。

再発無し生存率、遠隔再発までの期間も術前化学療法の方が良好であった(HR 0.85, 95% CI, 0.76 - 0.94 , p = 0.002,  0.69 , 0.58 -  0.82, p < 0.001)、但し、ほとんどはIB-IIIAまでの病期。

限局性再発までの期間は統計学的有意ではない (0.88、 0.73-1.07)


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